保育士は女性の仕事で元々は「保母さん」と呼ばれていましたが、今では男性も保育士を目指す、実際に男性保育士が増えた事で「保育士」と呼ばれるようになりました。
私も男性保育士として働く一人です。
ですが、現実は厳しく、男性保育士が増えてきたと言ってもやはり、離職率は高いです。
今回は男性保育士が転職を成功させる秘訣を紹介します。
目次
男性保育士の転職理由に多いのは
なぜ、男性保育士が増えてきているにも関わらず、離職率は高いのか!?
これって矛盾している問題ですよね!
男性保育士が転職を考えるにはほとんどの人が「この理由!」という、明確な理由があるのです。
給与面の低さ、結婚が遠い!?
一番の理由はやはり「給与面の低さ」です。
私も短大卒で就職1年目の給料が、手取りで13万だった事を今でも鮮明に覚えています(笑)
一般企業の初任給と比べると本当に雀の涙です。
この給与に見合う量の仕事量であればまだ納得が出来るのですが、
保育士という仕事は精神的にも肉体的にも厳しい仕事で、個人的に手取りで20万を普通に超えても良いくらいと感じています。
この給与面の低さに繋がるのが、「将来この給与でやっていけるのか!?」「結婚して家族を養っていけるのか!?」という考えから、転職という決断に至るのです。
正に家族を養うという点で、男性の悩みと言った所でしょう。
キャリアモデルが存在しない!
極端な話し、プロ野球の世界に入れば新人選手は「○○選手のようになりたい!」という目標がありますし、
身近な所でいうと、サラリーマンでも「この上司のように仕事が出来るようになりたい!」という目標、つまり「モデル」が身近にいます。
しかし、男性保育士にはそのようなモデルが存在しないのです。
そういったキャリアモデルがいないと、「自分がどんな風に仕事をしていけば、どういったキャリアを積んでいけるのだろう!?」という明確な目標が持てないのです。
そうなると将来に不安が募ります。
これも男性保育士ならではの悩みなのです。
男性保育士が転職を成功させるために抑えておきたい4つのポイント
給与面や、キャリアモデルが原因で転職を考えたとしても、むやみやたらに転職を繰り返していると、年を重ねても常に「新人」のままです。
そうならないためにも、転職を成功させ、少しでも今の条件よりも良い職場で働けるように、4つのポイントを紹介します。
①保育士向けの求人、転職サイトを活用する
転職となると、真っ先に求人誌やハローワークの活用を行うでしょう。
しかし、そこに記載されている情報というのは全てが「真実」とは限りません。
記載されている給与形態とは実際に働いてみて違うなんてこと、結構あるあるなのです。
そこで頼りになるのが、「求人、転職サイト」です。
それも「保育士限定」のサイトを利用する事でより、真実味の溢れた情報を得る事ができます。
又、プロのキャリアコンサルタントに相談をする事で、自分の希望条件とマッチした転職先を紹介してくれるサービスもあるので、
自分一人で転職活動を行うよりも、断然失敗が少なくなるでしょう。
②男性保育士が多く勤めている保育園を探す
多く男性保育士が勤めている保育園だと、男性ならではの悩みも共有しやすくなりますし、
もしかすると、「こんな保育士になりたい」というキャリアモデルが見つかるかもしれません。
園見学や、面接の際に確認するのも一つの方法です。
③園長や施設長を狙う
保育現場で常に働き続ける事に不安がある、しかし、保育士として保育業務には携わりたいという方にはオススメです。
しかし、園長や施設長なんてそうそうなれるものなのか!?と感じる方もいるでしょう。
その方法は以外と身近にあります。
それは「株式会社が運営する保育園」に勤める事です。
2000年の規制緩和以降、株式会社が運営する保育園も増えてきています。
一般的な社会福祉法人の私立保育園は、一家経営がほとんどですが、株式会社が運営する保育園は委託の園長、施設長がほとんどを占めています。
企業によっては200以上の保育施設を運営している所もあるので、そこでキャリアを積み、園長や施設長になる事も十分可能です。
株式会社運営の保育園と言っても、給与自体はそんなに変わりませんが、園長や施設長になれば、当然給与も上がります。
④株式会社が運営する保育園に勤める
先ほどは株式会社が運営する保育園に勤める事で、園長や施設長を狙うと話しましたが、
株式会社が運営する保育園に勤めるという事は、その会社に入社するという事になります。
なので、「人事異動」という事も可能です。
保育士として保育園に勤めていても、数年して希望を出せば、営業や事務職といった事も経験が出来ます。
サラリーマンの経験は社会人として大切な経験が詰まっているので、これも一つの方法として有効です。
男性保育士が転職でアピールしやすいこととは
保育士という女性社会の職場だからこそ、男性ならではのアピールが出来ると思っています。
私が現在勤めている保育園で男性保育士が重宝されている理由を元に、転職の際、男性保育士ならではのアピールを紹介します。
①子どもの体力に負けない、園の防犯が出来る
保育士は体力仕事という事は認知されていますが、実際に働くと凄まじいです。
暑い炎天下の中でも子ども達は走り回り、そんな中でも運動会練習などハードな活動を取り入れています。
やはり女性保育士は熱中症でダウンしたり、重たい道具を運ぶ重労働に根を上げる人も多いです。
そんな時に男性保育士というのは力を発揮します。
学生時代スポーツをやっていた、武道をやっていたという事はかなりのアピールになります。
又、物騒な世の中において、男性保育士がいるだけで、園の防犯効果があるという事も大きなアピールポイントになります。
②大型、中型のバスの運転が出来る
これもかなり重宝されます。
園によっては大型よりも、気軽に運転が出来る中型サイズのバスを取り入れている所が多いです。
それでも免許を所有している保育士は限られていて、特にマニュアルを運転できるという点は大きなポイントになります。
私の勤めている園では女性の園長が中型の免許を所持しており、活動の送迎などは全てが行っていましたが、マニュアルのバスは運転ができませんでした。
そこで私が入社した事で、かなり重宝されています。
何度も運転に回されるので大変ですが、これも男性保育士ならではのアピールポイントでしょう。
保育士以外の仕事がしたい方、男性保育士からはどのような転職先が考えられるか
給与、キャリアモデル、様々な視点から考えてどうしても保育士が続けられないという方も多いです。
そんな方にはどのような職種が向いているのか!?
男性保育士が輝ける、又、オススメな転職先を紹介します。
①社会人としてのマナーが学べる、サラリーマン
保育士というのは毎日ジャージにエプロン姿で仕事をし、営業や、他社の訪問などはほとんどありません。
一方、サラリーマンは他社の訪問、名刺交換など、社会人としてのマナーや振る舞いが身に付いていないと行えない業務をこなしています。
そういったマナーや振る舞いを身につけるためにも、サラリーマンという職種は一度体験するのもオススメです。
②幼児体育教室
保育士としては働けないが、やっぱり子どもと関わる仕事がしたいという方には、幼児向けの体育教室がオススメです。
幼児体育教室の指導員として働く方法もありますが、個人で保育園と契約し、体育指導を行うという方法もあります。
動く事が大好き、子どもが大好きという男性保育士にはオススメです。
まとめ
男性保育士には男性保育士なりの悩みがあり、それを相談する相手が少ないというのも辛い現状です。
しかし、働き方は多様で、転職の際にも様々なサービスが充実しているので、一人で悩まず、活用していきましょう。
私もあと何年か男性保育士として働けるかは不透明ですが、世の男性保育士を応援しています。
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