保育士の資格や経験を生かしながら働きたいけれど、保育園からはちょっと離れたい…という人に人気の転職先の一つに託児所があります。
保育園よりもアットホームな雰囲気で、仕事量も少なめなのが魅力。ここでは、そんな託児所の中でも歯医者の託児所にスポットを当ててご紹介します。
仕事内容や転職活動のポイントなど、参考にして下さい。
目次
歯医者託児所スタッフってどんな仕事?主な仕事内容とは
歯医者の託児所の多くは、歯科医院の中の一角に設けられたキッズルームなどのスペースで保育を行っています。
子どもを預かることの他にも、歯医者ならではの仕事があるようです。
具体的な仕事内容を見ていきましょう。
歯医者託児所スタッフの主な仕事内容①:患者やスタッフの子どもの保育
保育士としての勤務なので、メインの仕事はもちろん子どもの保育です。
子育て中でなかなか歯医者に通えないという人のために、託児スペースを設ける歯科医院が保育士を募集しています。
患者の治療中、その子どもの世話をするほか、スタッフの子どもを預かるケースもあります。
患者の子どもは短時間の預かりですが、スタッフの託児となると、長時間になるので保育内容も変わってきますね。
歯医者託児所スタッフの主な仕事内容②:子ども向けイベントの企画・開催
歯科医院によっては、子どもが歯医者に親しみを感じられるようにするため、イベントを実施したりと工夫しています。
そのようなイベントの企画も保育士に任せられることが多いようですね。
子どもが治療や定期健診に来たくなるような雰囲気づくりも保育士の出番です。
キッズコーナーの設定や通院のごほうびの内容など、保育士だからこそ子どものために様々なアイデアを出せるでしょう。
歯医者託児所スタッフの主な仕事内容③:歯科助手としての業務
子どもの保育がない時間には、歯科助手として働くことが求められるケースが多いようです。
特に患者が子どもの場合、安心して治療に臨めるよう優しく声掛けしたりとサポートするのも重要な役割ですね。
子どもと関わり慣れているので重宝されるでしょう。
また、受付や電話応対、器具の準備や片付けなど基本的な歯科助手としての仕事も行います。
歯医者託児所スタッフの給料や待遇はどのくらい?実際の求人例も併せて紹介!
次に、歯科医院の保育スタッフとして働く場合、給料や待遇はどうなっているのかご紹介します。
平均額や実際の求人情報など、保育園の保育士勤務と違いがあるのか見ていきましょう。
歯医者託児所の給料や賞与について
平均的な給料(月収)
18万円程度
平均的な賞与
年1~2回 (2~3ヶ月分)
※支給額は施設によって変わってきます。
歯医者託児所の求人例
求人例その①
勤務地 | 兵庫県明石市 |
勤務時間 | 平日8:30~15:00/16:30~22:00 土日8:30~13:00/14:00~19:00 |
月給 | 19万円~ |
賞与 | あり |
手当 | 社会保険完備、シフト協力手当、資格手当、交通費支給など |
求人例その②
勤務地 | 滋賀県草津市 |
勤務時間 | 8:45~19:30のうち8時間 |
月給 | 18.3万円~ |
賞与 | 年2回 |
手当 | 社会保険完備、交通費支給、大入り手当、資格手当、業績達成手当など |
保育士から歯医者の託児所スタッフに転職する魅力とは
給料や待遇に関しては、保育園勤務と大きな差はないようですね。
ただ、出勤日は歯科医院によって違うことや、勤務時間帯がやや遅めという特徴があることがわかりました。
では、歯医者託児所に転職するメリットはどのようなものが考えられるでしょうか。
歯医者託児所スタッフに転職する魅力①:全く違う環境で働ける
保育士の職場はいろいろありますが、保育をするという意味では、大きな違いはあまりありません。
ところが、歯科医院という特殊な場所での保育は、保育士としての仕事のみならず歯科助手として働くことも求められます。
つまり、保育士でありながら歯科医院のスタッフとしての役割も担うということ。
これは、保育園とは全く違う働き方ですよね。
資格や経験も生かしつつ、違う職種の仕事も学べるのはとても魅力的です。
歯医者託児所スタッフに転職する魅力②:持ち帰り仕事がない
保育現場では当たり前となってしまっている持ち帰り仕事。保育士離れの原因の一つでもあります。
歯科医院で預かる子どもは日によって違うので、作り物や書類作成、細かい保育計画などの仕事はありません。
たまにイベントの準備があるくらいです。
保育園と比べると仕事量が軽くなるというのも大きなメリットですね。
歯医者託児所スタッフに転職する魅力③:体力を消耗しない
保育園と比べて、歯科医院は室内にずっといるため、体力の面でかなりラクです。
日焼けや汗などの心配もいらないですね。
快適な室温の中に一日中いられるというのは魅力的です。
スタッフの子どもを預かる場合は散歩や外遊びもあるかもしれませんが、患者の子どもを一時的に預かるのみの託児所では、保育中も室内で過ごす職場がほとんど。
走り回って遊ぶようなこともなく、基本的には落ち着いて静かに過ごします。体力を使わず働けるので、長く勤めることもできそうです。
保育士から歯医者託児所スタッフに転職を成功させるためのポイントは
歯医者託児所の仕事は、保育士としてブランクがあっても勤められそうですね。
最後に、転職を成功させるために、押さえておきたいポイントをお伝えします。
転職を成功させるポイント①:求人を見逃さない
託児所を設けている歯科医院はまだまだ少なく、求人自体を見つけるのが難しいのが正直なところ。
それでも、こまめにチェックしていればタイミングよく見つけられる可能性もあります。
歯医者託児所で働きたいという思いがあるなら、転職活動には時間がかかることを覚悟しつつ、サイトや広告など様々な情報を頼りに粘り強く探しましょう。
転職を成功させるポイント②:職場見学をする
歯医者の託児所というものを実際に見たことのない人は特に、事前に職場見学をすることをおすすめします。
託児所の環境は歯科医院によってかなり違います。
ゆったりと保育できるよう整えられたところもあれば、待合室の一角に申し訳程度に設けられたコーナーの場合もあります。
ちゃんと見ないで応募すると、思っていたのと違った…なんてことも。
結局歯科助手がメインの仕事というケースも少なくないので、職場環境はよく見ておきましょうね。
先生やスタッフの人間関係や雰囲気を知っておくことも大切ですよ。
転職を成功させるポイント③:土日出勤も覚悟
保育園と違う点に、出勤曜日があります。
基本的に保育園は平日勤務、たまに土曜出勤ありというパターンですよね。
それに対し歯科医院は平日と土曜日に診療しているケースが多く、中には日曜診療を行っているところも。
そのため正規雇用の場合は常態的に土日出勤があるかもしれないということも考えておきましょう。
保育園勤務の時と休日が変わることで、プライベートの時間が家族とすれ違いになってしまうかもしれません。
せっかく転職できても、こんなはずじゃなかったとならないよう、応募する前に診療曜日や勤務時間をチェックすることをお忘れなく。