この記事では「保育の仕事がしんどい…」ときの考え方についてお話ししたいと思います。
保育士になったばかりの頃は、ワクワクとやる気でいっぱいだったはずなのに、いざ仕事が始まってみると
「なんか思ってたのと違う…」
「こんなに保育士って大変だったの?」
と思ってしまう人も多いのではないでしょうか?
もう使わない言葉ですが、上司の先生から保育士は3K(キツイ、汚い、危険)だとよく言われましたが、昔から保育の仕事は大変だと言われています…
ですが、同じ保育士の仕事でも
◆「残業や持ち帰り仕事がほとんどない働き方」
◆「大きな行事がない職場」
◆「休みがとりやすく家庭と両立させやすい職場」
などもあります。
せっかく保育士になったのですし、辞めてしまう前に、ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
保育士がしんどい理由①「勤務時間が長い」
保育士がしんどいと言われる理由のまず1つに勤務時間が長いことがありますよね。
保育の仕事は、たいていが早番と呼ばれる早朝保育から始まり、遅番の夕方以降の預かり保育があります。
本来なら、早番出勤の場合その分早く勤務が終わりますし、遅番勤務の場合は、普段より少し遅めに出勤したりします。
しかし、クラス担任だったり、会議があったりすると定時に帰れなかったり、
定刻より早く出勤したりするなど、なかなか時間通りにいかないこともありますよね。
それ以外にも
- 先輩がなかなか帰らない
- 会議を無意味にダラダラ続けている
など、園そのものの雰囲気が原因となる場合も多いです。
私自身も保育園に勤めていたときも
「特に理由もなくなんとなく帰らない、帰り辛い空気」
があって本当は早く帰りたいのに、なかなか帰れないと思うことがよくありました。
これは、保育士自身が自分達で変えていかなければならない問題だと思います。
- 「この会議、もっと簡潔にできないのか?」
- 「書類や壁面の仕事など、毎日遅くまでやってるのになぜ終わらないのか…?」
- 「いつまでも自分達が帰らないと、後輩や周りの人も帰り辛いんじゃないか?」
少しでも疑問にもって、仕事熱心は良いですがメリハリを付ける事も大切だと思います。
保育士がしんどい理由②「子供の相手は体力勝負」
保育士は体力勝負です。
赤ちゃんを2人抱っこして、背中に1人おんぶして、1人で3人の赤ちゃんを同時に抱えながら他の子の相手をしたりなんて事は日常茶飯事ですよね。
幼児クラスの場合は、子ども達と一緒に鬼ごっこをしたり、ドッチボールをしたりなど、結構体力を使う遊びをします。
また、最近は男性保育士も増えてきてはいますが、ほとんどが女性ばかりの職場です。
男手があると助かるな…という作業も、すべて女性だけでやります。
結果、腰を痛めたり、肩を痛めたり…体がキツイと思うようになるのです。
保育士がしんどい理由③「職場の人間関係によるストレス」
保育士がしんどい理由には、人間関係が辛いと言う問題がありますね。
保育士は、想像以上に体育会系の上下関係の厳しい職場です。
行事の内容や日々の壁面、制作物など、すべて主任先生や先輩先生の確認をとって了承を得ないとすべてやり直しになったり…と
園長・主任先生の考え方によって、振り回されてしまって疲れてしまう人はとても多いです。
また、保護者の対応や子ども達との関係などもしんどくなってしまう原因になります。
人間同士の関係なので相性があったり、些細な事からすれ違いが起きて、そこから関係が拗れてしまったり…と原因は様々です。
上司や先輩との関係、保護者や子ども達との関係もすべて信頼関係で成り立っています。
上手く自分の気持ちや思いも伝えながら、相手の気持ちも考えて信頼関係を築いていけると良いと思います。
保育士がしんどい理由④「残業が多くて大変」
保育士がしんどい理由に、持ち帰りの仕事が多い事もありますよね。
「保育士の仕事は、子どもと遊んでればいいだけだから楽だろう?」
なんて事を言う人は、さすがにもういないと思いたいですが、実際現場の保育士さんを知らない人からすれば、想像以上に持ち帰りの仕事は多いです。
- 子ども1人1人に書く個人の記録
- 保育指導計画をまとめた週案
- 日々の日案、壁面の制作物
- 子ども達の個人制作の準備
- 毎月の園だよりに運動会
- 発表会の小道具や衣装作り
など、ここでは書ききれないほどの量の持ち帰り仕事がありますよね。
そんなの、保育園で仕事中に終わらせれば良いだろうと言われると思いますが、まず圧倒的に保育勤務中の時間ではとても足りません。
日中は基本、子ども達と一緒にいます。
保育計画や個別記録を書いている場合ではありません。
そして、子ども達が帰ったり、通常保育が終わったあとも、会議があったり保育室の片付けや環境整理だったりをしていると
あっという間に時間が過ぎてしまいますよね。
それから残って遅くまで仕事をしたりしても、結局は終わらず家に持ち帰って…となってしまうのです。
そして、基本的に保育の書類はすべて手書きでもっと簡略化さてれも良さそうなのですが、保守的なのかなかなか変わりませんよね。
フルタイムだけではない!保育士さんの働き方
保育園では、フルタイムや正職員だけでなく
- 短時間勤務のパートさん
- アルバイトさん
- 臨時職員さん
もたくさんいます。
例えば、早朝保育の時間だけや夕方以降の延長保育専門の先生がいます。
だいたい、4〜5時間勤務で、時給も高めになっている事が多いです。
また、日中の短時間勤務の先生もいます。
朝の自由遊びや給食、お迎えまでの補助など、主に担任の先生の補助をしたり、
担任がお休みの時にお部屋に入ったり、人手がいくらあっても足りない乳児さんのお部屋に入ったりします。
どの先生も担任をもたず、書類制作もないので、無理なく仕事ができるので主婦の保育士が多くされています。
いまの働き方が合っていないな…と感じている方は、パートや臨時保育の仕事もチェックしてみてはいかがでしょうか?
保育園以外にも?激務になりにくい保育の仕事いろいろ
保育園以外にも保育士の仕事はたくさんあります。
最近増えてきた、企業内託児施設や、小規模保育施設などがそれです。
小規模保育施設の場合、運動会や発表会などの行事があるところも一部あるらしいですが、人数が少なく年齢層も低いので保育園ほど大変でないことが多いです。
小規模保育施設の認可園では、臨時職員さんやパートさんが多いので、比較的休みも取りやすく、家庭やプライベートを優先させながらのんびり仕事ができるようです。
企業内託児施設は、基本的に書類仕事はなく、発表会などの行事もないので持ち帰りの仕事は当然なく、余裕を持って仕事ができます。
企業内託児施設でも、外部から募集しているところも多く、正職員で雇ってもらえますし、フルタイムの臨時職員もあります。
他にも、小学生の学童保育や児童館、小さな子ども相手の遊戯施設などや歯医者や病院などでも保育士を募集していますので
一度自分に合ったところを探してみると良いと思います。
長く、楽しく保育士を続けていくために…
保育士の仕事は、今は保育園だけでなく、探すと驚くほどたくさんの仕事が出てきます。
保育士の資格は国家資格なので、それだけ重宝されているのです。
「もう無理だ」、「疲れた…毎日しんどい…」
と嘆くなら、思い切って見切りをつけて、せっかくある自分のスキルをフルに生かせる場所を探しましょう。
自分の生活、ライフスタイルに合わせて、無理なく楽しみながら保育の仕事を続けていきたいですね♪