保育士の仕事内容に関する悩みの一つでもある、行事。
園児たちにとっては楽しみなもので、園生活を豊かにするためにも大切なものではあります。
ただ、行事が多い園で働くのはつらい…と思う保育士さんもいるのは事実ですよね。
特に子育て中などプライベートに重きを置きたい場合、行事が多いと残業や休日出勤が多くなる原因にもなり、働きづらくなってしまいます。
そこで、転職活動をする際には予め行事の少ない保育施設を選ぶのも一つの手です。
ここでは、そんな職場を求めている保育士さんの転職活動のポイントをお伝えします。
行事の少ない保育施設に転職するメリットとデメリットとは
行事の少ない園や保育施設で働くということにはメリットはもちろん、デメリットもあるものです。
まずは、どんなことが考えられるか見ていきましょう。
行事の少ない保育園に転職するメリット
メリットとしては、負担が減るということが大きいですね。
具体的には次の二つでしょう。
①行事のための休日出勤がない
園児だけでなく保護者も参加する運動会や遊戯会、親子遠足などの行事は土日に行われることがほとんど。
行事が多いと、その分平日に加え土日の出勤が頻繁に必要になりますよね。
特に子育て中の保育士さんは、自分の子どもと休日一緒に過ごせなくなってしまいます。
もともと行事が少ない園に転職すれば、このような休日出勤にまつわる負担がなくなります。
②行事準備のための残業や持ち帰り仕事がない
行事に力を入れる園では、当日だけでなく事前の準備も大変です。
保育中に園児と進めるだけでなく、保育後に作り物を用意したり打ち合わせに時間をかけたりする園も少なくありません。
そのため残業は当たり前、さらに勤務時間内に終わらない仕事は持ち帰らなければならないことも。
行事が多いとそのようなことがしょっちゅうなのです。
行事が少ない園に転職することで、普段の仕事量も減らすことができるので、年間通しての負担がかなり減ります。
行事の少ない保育園に転職するデメリット
行事が少ない保育園での仕事は負担が少ない反面、次のようなデメリットがあることも押さえておきましょう。
①園生活が単調で、メリハリが感じられない
まずは、行事が少ない分園生活は変化があまりなく、行事の多い園に比べて単調になりがちです。
生活に変化を求める人や、イベント好きの人にとっては物足りなさを感じるかもしれませんね。
②行事の楽しさや達成感を味わうことができない
保育園の行事は保育士にとっては負担に感じる以上のやりがいがあるもの。
園児が真剣に取り組む姿や嬉しそうな笑顔がたくさん見られるのも醍醐味です。
行事を通して大きく成長する子もいますよね。
行事を園児と一緒に楽しむことで、保育士自身も感じるものが大いにあるはず。
また、園児たちとはもちろん、保育士同士でもやりがいや達成感を共有でき、より連帯感が生まれるのも行事のメリットです。
そのような気持ちを味わえないというのはちょっと寂しいかもしれませんね。
行事が少ないということには、このようにメリットもデメリットもあるものです。
でも、やはり仕事量をセーブしたい保育士さんにとっては、行事の少なさは外せないポイントなのではないでしょうか。
行事の少ない保育園とは?主な職場について
では次に、行事の少ない保育園や保育施設にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
行事の少ない保育施設①:小規模保育園
託児所などではなく、保育園で働きたい保育士さんは、0~2歳児のみ通園する小規模保育園を選ぶといいでしょう。
行事はありますがこじんまりとしたイベント程度のことが多いので、事前の準備で負担を感じることも少なくおすすめです。
行事の少ない保育施設②:企業内保育所など託児施設
保育園にこだわりがないのなら、託児所のような少人数の預かり施設も候補に入れてみては。
こちらも簡単なイベント程度の行事しかないことがほとんどなので負担が少ないはずです。
行事の少ない保育施設その③:病児保育室
熱の出た子等を預かる病児保育室なら、行事はほぼありません。
当日にならないとどの子が来るのかということもわからないし、継続して通う場所ではないので行事の準備などもできないからです。
他にも美容院や歯科医院のキッズルームなど、行事の少ない保育施設はいろいろあります。
保育園にこだわらず、保育士の資格を生かせる仕事として活動の範囲を広げてみましょう。
行事の少ない保育園を探すときのポイント
託児所などではなく保育園で働きたいけれど、行事の多さが気になる…という場合に、行事の少ない保育園を探すためのポイントを押さえておくとスムーズです。
保育士転職サイトのコンシェルジュに相談
転職活動の際には、保育士用の転職サイトを利用すると便利です。
その際、行事が少ない園を希望しているということを伝えておくと、該当する園を紹介してもらえます。
担当コンシェルジュに希望条件を相談することもできるので、活用しましょう。
求人票やHP、口コミをチェック
保育園が出している求人票にも土日出勤の頻度や行事に関する情報が書かれていることがありますので、隈なくチェックしましょう。
また、保育園のホームページに年間行事予定表や行事内容が出ていたり、
保護者の口コミが閲覧できるサイトがあったりするので、そこから保育士の負担について知ることができる場合もありますよ。
まとめ
行事の少ない保育園で働くメリットやデメリット、転職活動のポイントについてお伝えしてきました。
負担の多い職場を事前に避け、働きやすい仕事量の職場を選ぶことで、無理なく続けることができます。
子育て中だったり、ライフワークバランスを重視したい場合は、仕事で無理しないことが重要です。
保育士は資格さえあればいつでもどこでも働ける職業。
将来的には行事のある園で働くことも可能ですので、現状を踏まえて慎重に職場選びをしていきましょうね。
保育士不足のいま、保育園の求人も毎日更新されています。
給与や福利厚生、職場環境などは保育園によって様々です。同じ地域であっても、雇用条件が大きく変わることも!
すぐに転職する予定がなくても、住んでいる地域で良い求人が見つかったときに、知らせてもらえる環境は整えておきましょう!
「希望の求人が見つかったときだけチェックしたい!」
という場合は、保育士求人サイトの「ジョブメドレー保育」がおススメです。
「勤務地、年収、働き方」などの希望条件を設定しておくと、週1~隔週のペースで条件に合った求人を知らせてくれます。
転職したくても、好待遇の職場はなかなか見つかりません!
良い求人が出たときはすぐにチェックしておけると良いですね!
