保育士資格の魅力とは、とても広い分野で活躍できるチャンスがあることです。
私は保育系の学校に通っていませんが、保育士資格を持つことでできる仕事が増えることから、通信教育で資格を取りました。
保育士の資格の勉強をすることで、福祉や教育の仕事の素養を身につけることができ、転職の際も役立ちます。
一般的に知られる保育士の就職先と、最近注目される働き方についてご紹介します。
保育士のいろいろな就職先とその特徴について
保育園に勤めると保育士ばかりの職場になりますが、他の資格を持つ職員と一緒に仕事をする現場もたくさんあります。
その場合、保育士の専門性を生かし、子どもの側に立って保育や養育を行い、他職員と協力しながら子どもの発達や情緒について援助を行っていくことが求められます。
また、保育士でありながら他の資格も持っていると、職場の中でできることも増えますよ。
保育士の就職先①:保育園
まず、いちばんに挙げられる働き方は、保育園職員としての保育士です。
保育園を志望する前に、今一度「保育士」と「お母さん」の違いについて考えてみてください。
乳幼児の心と体の発達について、専門的な知識を持ち、冷静に子どもたちと関わることができるのが保育士です。
お母さんがわが子だけに注ぐ愛情とは違う視点も持ちながら、家庭的な養育を行うことは、単に忙しいお母さんの代わり以上の意味があります。
保育士の就職先②:児童養護施設
保育園での仕事は、第一に保護者が子どもを養育をしており、それを補う立場であるものですが、次の仕事は、職員が子どもにとっての一番身近な大人になります。
「児童養護施設」は2歳から18歳までの社会的養護を必要とする子どもたちが生活する場です。
臨床心理士や医師などと協力しながら、保育士は子どもたちの身の回りの世話をしたり、勉強をみたり、心のケアを行っていきます。
責任ある大変な仕事ですが、やりがいのある仕事です。
保育士の就職先③:知的障害児通園施設
知的な障害がある就学前の子どもたちが通う「知的障害児通園施設」も保育士が必要とされる職場です。
自立した生活を送るために必要な知識や技能を、こどもたちに身につけさせます。
一般の保育園で園児を何十人と見ていると、課題の多い子どもに対してもっと個別に対応出来たら成長を促せるのに、と感じることがあると思います。
そのような視点がある方に向いている仕事です。
保育士の就職先④:盲ろうあ児施設
「盲ろうあ児施設」は、目の見えない子どもたちと耳の聞こえない子どもたちが、自立した生活を送るための知識や技能を身につける施設です。
視覚設備が充実しており、幼児から20歳までが入所しています。
就学する年齢になると、施設から盲学校やろう学校に通学します。
この施設で働くためには、点字を読めることが必要です。
子どもたちに点字を教えることも出来なくてはいけません。しかし、とてもやりがいのある仕事です。
保育士の就職先⑤:児童厚生施設
主に小学生の放課後の時間や長期休暇中に、地域の子供たちに遊びの場を与える「児童館」や「児童遊園」という遊び場があります。
それらを「児童厚生施設」といいます。
室内には、ボードゲームや、パズル、パソコンなどが置いてあり、戸外では、遊具やなわとびなどを安全に楽しめるようになっています。
そこでは「児童厚生員」というスタッフが働いています。
その職に就ける資格の一つに、保育士資格があります。
乳幼児を相手にする大変さとまた違うところがあり、学校の仕事にも興味がある人に向いています。
子育てをした経験がある人であれば、このような地域密着型の子ども施設はとても便利であることが分かると思います。
保育士の就職先⑥:ベビーシッター
保育園待機児問題がいわれている現在、ベビーシッターとして、保護者の不在時に子どもを預かる仕事も増えてきました。
園の生活とは違い、一時的な託児ではありますが、保護者との信頼関係を築けると継続してお願いされるようです。
「公益社団法人 全国保育サービス協会」が実施している研修を受け、試験に合格すると公の資格を得られるので、幅広い働き方が可能です。
保育士の就職先⑦:企業内託児所
子育て世代の女性が多く働く企業や病院などで、社員の福利厚生施設として設けられている託児所があります。
この「企業内託児所」は、利用するお母さんが送り迎えの時間を必要としないので、重宝される託児所です。
これから利用が増えていくことと考えられます。
保育士の就職先⑧:音楽療法の現場など
保育士+アルファの働き方というのも、興味深いです。
「音楽療法」のような療育の分野では、その職務のみでの募集はいまだ少ないですが、
保育士資格などの福祉の資格や経験を持っていると、興味を持ってくれる施設とマッチングしやすいです。
職場の理解を得てオリジナリティのある仕事ができることは嬉しいですね。
保育士の就職先⑨:介護の職場
保育士の資格と経験があると、介護の職場でも働きやすい面があります。
もちろん、介護職やヘルパーとしての資格はいずれ必要になることが多いですが、人との関わりや共感力を持っている保育士は、介護の現場でも歓迎されます。
保育士の就職先⑩:幼児教室の先生として
民間の音楽教室、リトミック教室、英会話教室などでも、0歳からのクラスが設けられるようになりました。
そのような場合、音楽スキルや英会話スキルの他に、保育士の資格や経験があると、優遇されることがあります。
直接の保育をする職種ではなくても、子どもに関わりながらの仕事を選ぶときには、やはり保育士資格は役立つものです。
まとめ
きちんとした専門職でありながら、誰にでもできることを仕事にしていると考えられがちな「保育士」は、転職がしにくい職業だと耳にすることがあります。
しかし、そのスキルは、汎用性が高い専門職だとも考えられ、人間性やコミュニケーション力を問われる現場では評価されます。
保育士の経験を生かして、良い仕事ができるよう応援しています。
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