この記事では「保育士やめたい…」と悩んでいるときの考え方についてお話ししたいと思います。
小さい頃からの夢だった保育士!
憧れだった先生のように、私も優しい先生になりたい!
と、希望を胸に晴れて保育士となったあなた。
でも、現実を間のあたりにし、いつからか
「こんなはずじゃなかった…」
「もう保育士なんて辞めたい…」
と思いながら働く日々になっていませんか?
「辞めたいけど、辞められない…」
辞めるか、続けるか。
どちらにしても、今のその辛い気持ちから抜け出す方法を考えてみましょう。
目次
いま保育士を辞めたい理由とは?どういう対処方法があるの?
保育士は周りの方が想像しているよりも、ずっと大変な仕事だと思います。
職場で「辛い…」と感じるときも、たくさんありますよね。
あなたは今、どうして保育士を辞めたいのでしょうか?
理由によっては、仕事を辞めなくても、解決方法が見つかるかもしれません。
①仕事がきつくて辞めたい…というときは?
体力勝負のこの仕事、長時間労働も当たり前、お休みも少ないし、頭の中はいつも仕事のことでいっぱい!
本当にきつい仕事です。
それでも2、3年すれば、慣れてきて、こなせるようになるもの。
まだ仕事を始めて間もない方は、先輩の姿を見てみましょう。
先輩方が、生き生きと楽しそうに働いていたら、仕事をこなすコツを聞いてみましょう!
「先輩を見たらもっと大変そう…」
とか、腰を痛めるなど体に支障が来てしまった場合は、転園を考えてもよいと思います。
②人間関係に悩まされていて辞めたい…というときは?
実は、保育士の退職で一番の理由に挙がる人間関係。
はっきり言って、どこにでも人間関係のトラブルはあります。
保育園は女性が多く閉鎖的な世界ですので、他の業界より難しさはありますが…
まずは、周りで味方になってくれそうな人を探してみませんか?
たった1人でも、あなたに味方してくれる方がいれば、それだけで救われる気持ちになれるはずです。
自分1人だけ…と思わず、辛いときは誰かに相談してみて下さいね!
ただし、職場に信頼できる人が誰もいなかったり、あなただけが集中攻撃されたりするような場合は別です。
それ以上我慢する必要はありません。
③仕事に向いてなくて辞めたい…というときは?
「自分は保育士に向いていないのでは…」
と悩む保育士さんはたくさんいます。
私は保育士としては9年目になりますが、これは誰でも一度は当たる壁だと思っています。
けどそれは、仕事のことを真剣に考えているからこその悩みだと思いますし、悩みながら、少しずつ良い保育士さんになっていくのだと思います!
もし、本当に「保育士に向いていない方」がいるとすれば、それは「子どもがキライ」な人だけだと思います。
どう接していいかわからないとか、苦手な子がいるというレベルではなく、子ども全般が嫌になってしまった場合です。
そういう場合は転職もやむを得ないかもしれませんが、
そうでない方は、仕事に向いていないのではなく、能力や環境などを改善すれば、徐々に自信もついてくると思いますよ。
>保育士に向いてない人っているの?仕事で上手くいかず辞めたくなったときは
④待遇が悪いから辞めたい…というときは?
他の職業と比べても、保育業界は待遇が良くないですよね…
しかし、最近のニュースを目にしているとわかるように、保育士不足を解消するために、政府も対策に乗り出しています。
あと数年すれば、待遇は良くなるかもしれません!
「それまで待てない…」
という場合は、求人サイトをチェックしてみるのはいかがでしょうか?
もちろん、好待遇の求人は簡単には見つからないものです。
しばらく待てるなら、希望条件の登録だけ済ませておき、良い求人が見つかったらすぐに知らせてもらえるようにしておくのがおすすめです!
⑤うつ病っぽくなっていて辞めたい…というときは?
あなたを守るのはあなたしかいません!
うつ病になるほど辛い時は、もう我慢してはいけません。
ただ、うつの時は状況を変えるパワーもない場合もあります。
いきなり辞めるとか、転園するというところまで考えず、まずはお休みを頂きましょう!
⑥思っていたのと違っていて辞めたい…というときは?
どんな仕事でも、多少はそういう面があります。
子どもを養護し育てるという大変な仕事ですから、決して楽しいことばかりではありません。
思っていたのと違っていても、やりがいを少しでも感じられるなら、それをきっかけに頑張ってみませんか?
3年待てとは言いませんが、もし1年も経っていないのであれば、もう少し頑張ってみて欲しいなぁと思います。
仕事の良い面も良くない面も知り納得されたなら、新しい道に進んでみるのも良いかもしれませんね。
本当に保育士を辞める?辞めたいと思ったときの3つの選択肢とは
辞めるか、続けるか。
どちらにしても、大きな決断です。
仕事を変えたり辞めたりすることは、人生を左右することですから、よく考えてから決めたいですね。
①今の職場で状況の改善を図ってみる
一番始めにできることは、あなたが辞めたいと思っている状況を、誰かに相談することです。
同僚や先輩、主任、園長など、あなたが信頼できて、問題解決の糸口を示してくれそうな方に相談してみましょう。
人間関係に悩んでいるなら配置換えをしてもらったり、手に負えない仕事に悩んでいるなら割り振りを見直してもらえることもあるでしょう。
②転園して新しい職場で保育士を続けてみる
保育の仕事が大好きだけど、園の方針や働く人たちと全然合わないと感じたら、転園を考えてもよいと思います。
「転園して、ウソのように仕事が楽しくなった!」
という保育士さんは結構います。
転園を考える時は、
「今の保育園のどういう点が嫌なのか?」
「次はどういう保育園に行きたいのか?」
自分の好き嫌いをはっきりさせておくと探しやすいです。
③保育士から別の仕事に転職する
「保育士の仕事そのものに魅力を感じない」場合や、「子どもが嫌いになってしまった」というときは、別の仕事を考えてもよいでしょう。
特に、事務職、OLなどは、保育士の転職先としても人気があるようです。
>保育士から営業事務への転職ストーリー(26歳女性 保育士歴4年)
残業や持ち帰りがない、肉体的な負担が少ない、といったところに魅力を感じるのかもしれませんね。
保育士さんは、体力やコミュニケーション力、書類などの事務仕事など、アピールポイントはたくさんあるので、チャレンジしてみるのも良いと思います。
保育園を辞めたいけど辞められない…そんなときはどうすれば?
「辞めたいけど、今の状況では辞めると言い出せない…」
でも、その気持ちのまま働き続けるのは、あなたが辛いだけです。
どうして辞めると言えないのでしょう?
①年度途中である
保育園は、4月から3月までの一年を基本として、担任を持ち、年間計画を立てています。
年度途中では、担任が交代ということになってしまうので、職場の人たちだけでなく、子どもたちや保護者にも影響があります。
子どもや保護者の立場からすると、担任が途中で交代するというのは、
「子どもがせっかく慣れてきたのに…」
とか、
「次はどんな人なんだろう?」
「何で交代するんだろう?」
などと、いろいろ不安になるものです。
>保育士を年度途中で辞めたいときはどうすればいい?退職理由や転職んポイントは?
もし待てるのであれば、年度末までは頑張ってみましょう。
もちろん、あなたが心を病むほど悩んでいたり、体を痛めていたりしたら、話は別です。
②忙しいし、人手不足で…
「今のままでも大変なのに、自分が辞めたら、残った人にもっと負担がかかる…申し訳なくて言えないなぁ」
と思っているあなた。
優しいあなただからこそ、いっぱい我慢もしてこられたのだと思います。
「でも、もう続けられない…」
と思うほど我慢したのなら、それで十分ですよ。
能力やストレス耐性には個人差があり、同じ忙しさでも、それをやりこなせる人と、そうでない人がいます。
こなせないからと言って、あなたが劣っているということはありません。
人手不足だとしても辞められないことはありません。
職場全体を管理するのは園長や上司の仕事です。
③嫌がらせされないか…
こればっかりは、何とも言えません。
世の中には、そういう意地悪な人もいます。
もし、辞めると言い出したからといって、あからさまな嫌がらせをしてくる人がいたら、
「そんな職場、見切りをつけて良かった」
と、心置きなく辞めましょう!
辞めたら会うこともないのですから、嫌がらせする人には、毅然とした態度で、立ち向かうのもありだと思います。
④辞めたい理由を言いにくい…
本当に辞めたい理由が、待遇の悪さや人間関係、園の方針だったりしたら、言いにくいものですよね。
逆に、言いやすい理由は何でしょう?
・「結婚、介護や育児・引っ越しなど家庭の事情」
・「体や心の健康を害して続けられない」
などは比較的言いやすいのではないでしょうか。
多少こじつけても、言いやすそうな理由があれば使うのはありだと思います。
でも、自分がすごく我慢して、もう限界なのだということを、誠実に話せば、言いにくい理由でもわかってもらえるものです。
もし辞めるなら、退園するまでにやっておくべきことは?
辞めると決断した場合、やはり社会人として、今までの職場にできるだけ迷惑がかからないようにしたいものです。
①園長や上司に辞める意向を伝える
職場によって、来年度の意向を面談する園もあると思います。
その時に伝えられたらベストですが、そのような面談がなかったり、
「できるだけ早く辞めたい」
と思っている場合は、欠員の募集期間も必要ですので、早めに伝えましょう。
どの園も人手不足でしょうから、引き止められる方も多いと思います。
それで意志がぐらつくようでしたら、具体的に、今の状況を改善してほしいという意向を伝え、残ることもアリです。
②退職時期を相談、退職届を提出
退職時期は、年度末の3月が望ましいですが、それが無理な場合、上に述べたように欠員の補充が必要ですので、2か月先くらいがよいかと思います。
就業規則で、「退職する場合は1か月前までに申し出ること」など、決まっている園もありますので、退職を願い出る前に就業規則も確認しておきましょう。
また、“退職願”は、あくまでも退職してよいかお伺いをたてるものですので、必ず“退職届”と書いて提出しましょう。
また、「どうしても今すぐ辞めたい!」という場合。
実は労働者の権利として、退職の意思がある場合、自由に退職することができます。
法的には、一方的な退職は可能です。
退職届けを出されたら、会社はその人を2週間以上拘束することはできません。
でも、できれば円満退社が理想ですよね。
③引継ぎ
年度途中で辞める場合は、特に詳しく引継ぎが必要です。
クラス運営の仕方、行事の段取り、子どもや保護者の情報など、わかりやすくまとめておきましょう。
年度末で辞める場合は、園によってそれぞれ引継ぎの方法があると思いますので、それに従い引継ぎを行いましょう。
④転職活動
転職活動は、きちんと退職時期を決めてから始めて下さい。
あいまいなままに次の職場を探して、引継ぎできないまま辞めてしまったり、
新しい職場に行く日が決まったものの、前のところを辞められなかったりしたら、どちらにも迷惑がかかってしまいます。
ただ、保育士は今大変募集が多い売り手市場なので、退職してから探し始めても、さほど苦労しないと思います。
忙しく働きながら、深く考える間もなく焦って決めてしまうよりは、転職活動に専念できる状況になってから、じっくり考えて決める方をオススメします!
終わりに
辞めたい…と思いながら働きつづけるのは辛いことですよね。
ですが、状況はただ待っているだけでは変わりません。
勇気もいることだと思いますが、「来年の自分のために…」と思って、一歩踏み出してみて下さい。
いまの園で環境が改善できたら嬉しいことですし、職場が変わっても、その先に充実した生活が待っていると良いですね!
保育士不足のいま、保育園の求人も毎日更新されています。
給与や福利厚生、職場環境などは保育園によって様々です。同じ地域であっても、雇用条件が大きく変わることも!
すぐに転職する予定がなくても、住んでいる地域で良い求人が見つかったときに、知らせてもらえる環境は整えておきましょう!
「希望の求人が見つかったときだけチェックしたい!」
という場合は、保育士求人サイトの「ジョブメドレー保育」がおススメです。
「勤務地、年収、働き方」などの希望条件を設定しておくと、週1~隔週のペースで条件に合った求人を知らせてくれます。
転職したくても、好待遇の職場はなかなか見つかりません!
良い求人が出たときはすぐにチェックしておけると良いですね!
