保育士の就職や転職の時の面接は、一般的な面接と比べると専門的なことを質問されることが多いです。
新任保育士であれば簡単な質問が多いのですが、転職となるとある程度の保育経験がある分、質問の内容も難しくなってきます。
採用面接でどんな質問をされるのだろうと気になりドキドキしながら臨むのと、ある程度の予測を立てた状態で臨むのとでは、気持ちが全然違いますよね。
嬉しいことに質問の内容はある程度決まっています。
今回はよく聞かれる10の質問と共に、回答のポイントも合わせてご紹介しましょう。
保育士の転職面接でよく聞かれる定番の質問と回答のポイント
面接は緊張するものです。
でも質問事項を予測しておけば、その緊張も少しは落ち着くと思いませんか?
どんな質問でも、相手はある程度のストライクゾーンをもっています。
このような答えならOKとかこのような答えなら即採用など・・・
無難に答えてもいいのですが、それでは差別化は図れません。
質問のストライクゾーンの中で、うまく自分を表現しなければならないということです。
こんな質問をされたら、あなたはどう答えますか?
よく聞かれる質問その①:あなたの自己紹介をお願いします。
どんな職種でも質問されることでしょう。
場合によっては「1分でお願いします」などと、時間を制限されることもあります。
でも焦ることはありません。
・氏名
・保育暦
・積極的に取り組んでいたこと(保育)
・これからしたいこと(保育)
などを盛り込んだ内容にすればいいのです。
もちろん、時間を制限されると難しい部分がでてくるでしょうが、何を相手に伝えたいかを優先的にするといいでしょう。
<例文>
○○と申します。
本日はご多忙の中、お時間を取っていただきありがとうございます。
大学を卒業後、5年間保育士として働いてきました。
そこでは5歳の担任をはじめ幼児の担当をすることが多く、子どもたちが楽しめる行事に
なるように一生懸命取り組んでいました。
今後もこれまでの経験を活かしていきたいと思い、貴園を志望しました。
よろしくお願いします。
よく聞かれる質問その②:あなたの長所と短所を教えてください。
日本人のもっとも苦手とする部分でしょう。
まず短所ですが、あまりオーバーにせずに改善点を明確にしましょう。
そして長所はしっかりとアピールします。
<例文>
私の短所は落ち着きがないところでしたが、自分で意識して気持ちを落ち着けるために、深呼吸を取り入れています。
また、長所については、周りとのコミュニケーションを積極的にとり行動できるところです。
人が関わる上で、コミュニケーション能力は大切だと考えています。
保育士として、子どもだけでなく保護者との関係も密にとれるようにしていきたいです。
よく聞かれる質問その③:どうして保育の仕事に選びましたか?
保育士になろうと思ったきっかけを新任保育士のころを思い出して答えてみましょう。
「保育士になりたい!!」という純粋な気持ちをぶつけるチャンスです。
<例文>
私には年の離れた妹がいます。
日ごろから母親代わりにお世話をしているうちに、保育について学んでみたいと思うようになりました。
短大で保育についていろいろなことを学んでいくにつれ、その思いはとても強いものになっていきました。
よく聞かれる質問その④:保護者からのクレームについてどう思いますか?
保育園では保護者からのクレームはつきものですよね。
そんな時の対応を聞かれた質問です。
正解があいまいな答えですので、自分の意見をしっかりと伝えることが大切です。
<例文>
まずは保護者からの意見に耳を傾けます。
最後まで話を聞いた上で、保育園側の意見を伝えますが、自分ひとりでは処理しづらい問題については無理に解決せずに、
先輩の先生や主任、園長先生に相談を解決できるようにしていきます。
また日ごろから保護者との信頼関係を密にして、不安を取り除くようにしていきたいです。
よく聞かれる質問その⑤:前の園はなぜ辞めましたか?
ここでは絶対に愚痴にならないようにしなければなりません。
保育園の愚痴をいう人だと、レッテルをはられてしまいますよ。
<例文>
子どもたちと個々に関わる時間を大切にしたいと考えて保育しておりましたが、
前園ではそれが叶わず、話し合いも進めていましたが難しい状況でしたのでやむなく退職に至りました。
よく聞かれる質問その⑥:今までの仕事で一番大変だったことはなんですか?
保育の事でつまずいたことを、素直に答えていいでしょう。
<例文>
前の職場でのことです。
園児と保護者とのレクレーションの企画が一番大変だった事を覚えています。
楽しい企画をと練っているうちに、スケジュール調整や準備など全体的なまとまりと考えながら進めることが非常に大変でした。
よく聞かれる質問その⑦:この園を志望した理由は?
これは志望動機と同じですね。
履歴書と全く同じことを言うことはあまりオススメしませんが、履歴書の内容と全く違う内容を話すのもよくありません。
履歴書の内容をよりふくらまして、話しましょう。
<例文>
子どもの頃から英語にとても興味があり、英会話や短期の留学などを経験してきました。
貴園では、英語にとても力を入れているということをいかがいました。
保育士として子どもと関わりながら、子どもに英語の楽しさを伝えていきたいと思い、貴園を志望しました。
よく聞かれる質問その⑧:将来どんな保育士になりたいですか?
あなたの考えを伝えていいでしょう。
その保育園の保育指針を盛り込んだ内容にするともっといいですね。
<例文>
子ども1人1人の成長をしっかりと支えることの出来る保育士になりたいです。
子どもだけでなく、保護者との関係もつくり子育てのサポートができるようになりたいです。
よく聞かれる質問その⑨:他に受けている保育園はありますか?
この質問はどう答えていいのか、戸惑いますよね。
でも嘘をつくことはできません。
その園のみであれば「いいえ」でいいのですが、複数の保育園を受けているのであれば、この保育園が第一志望であることを伝えましょう。
<例文>
何園か紹介を受け、応募しています。
しかし、私の気持ちでは貴園の保育方針にとても共感しており、第一志望として考えております。
よく聞かれる質問その⑩:最後に質問はありませんか?
必ずと言っていいほど、最後にこの質問をされます。
何か質問しなければ印象が悪いのではないかと思う方もいらっしゃるようですが、実はこの質問にそんなに深い意味はないのです。
特に質問がなければ、「特にありません。」で構いません。
もちろん、質問があれば大いに質問していいんですよ。
面接の受け答えで好印象を持ってもらうために意識したい3つのポイント
面接では質問した内容の答えも大切ですが、好印象を与えることも大切です。
緊張する場ではありますが、そんな時でもしっかりと自分をアピールして好印象を与えられるようにならなければなりません。
でも安心してください。
難しいことは1つもありません。
いつもしている3つの事を意識するだけでいいのです。
好感を与えるために心がけたいこと①:笑顔
人が関わる時に一番大切なのは「笑顔」です。
笑顔の人と、怒った顔の人では全く印象が違いますよね。
緊張しつつも、笑顔を忘れないようにしましょう。
好感を与えるために心がけたいこと②:はっきりと相手に伝わるように話す
話す内容が相手に伝わっていなければ、意味がありません。
ハッキリと発音し、伝わるようにハキハキと話しましょう。
好感を与えるために心がけたいこと③:端的に話す
最後に話す内容です。
ダラダラと同じことを話されると、聞きたくなくなってしまいますよね。
内容は端的に相手に伝わるようにしなければなりません。
そのためには、どんな質問がされるかある程度の想定が必要ですよね。
まとめ
面接は緊張するものです。
緊張しない人はほとんどいないでしょう。
面接で観られているのは、あなた自身です。
あなたがどんな人でどんな姿勢で面接に臨んでいて、どんな考えを持っているのか・・・。
つまりあなたがその保育園に本気で入りたいと思って面接に臨めば、その思いは相手に必ず伝わるということです。
一生懸命な姿は人の心を動かしますよ。
ウソや過剰な話はせず、あなた自身の思いを端的にわかりやすく伝えるという気持ちで、面接に臨んでみてくださいね。
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