保育士から医療事務への転職!仕事内容や給料、求人探しや転職活動のポイントについて

編集部

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こんにちは、「Hoiku Workers」編集部です。

この記事では、保育士から医療事務に転職したマナさんに、転職エピソードをインタビューしています。

マナ

マナ
こんにちは、マナと申します。

私は保育士として3年働いた後、医療事務へと転職しました。

現在の仕事内容や待遇、転職活動のポイントついてご紹介したいと思います。

 

保育士から医療事務への転職:転職前後の待遇面の違い

転職前 (保育園) 転職後 (医療事務)
給料 20万円 18万円
賞与 15万円 5万円
勤務時間 7:30~20:00 8:30~18:00
残業時間 50時間 / 月 10時間 / 月
年間休日 100日 120日

 

保育士から医療事務への転職:現在の仕事内容について

お仕事内容は、病院の規模によって異なります。

大学病院や総合病院だと専門の医事課があるので、レセプト作業のみを行う専門部署があります。

身近なクリニックは、医療事務が様々なことを行うので、①受付・②サポート・③レセプトといった大きく分けて3つに分けることができます。

比較的求人の募集が多いクリニックや小規模病院のお仕事内容をまとめていきます。

①受付業務

来院される患者の症状を伺い、カルテを作成します。

通院されている患者に対しても、診察券を預かったり病状に変わりがないか軽くチェックすることもあります。

お問い合わせの電話がかかってくることもあるので、患者の状況に寄り添って受け答えをしましょう。

最後に医療費のお会計を行います。

②サポート業務

お年寄りが診察室に入る際に手を引いてあげたり、医師の診断書作成や紹介状作成、病院での検査の予約、薬品や備品の管理発注、などの全般的な施設サポートを行います。

時には患者の家族に連絡を取ることもあります。

③レセプト業務

これは医療事務の一番中心なお仕事内容になります。

一か月の医療報酬を計算するために、患者の処方された薬と病名がマッチしているか、検査の内容と病名がマッチしているかなど毎月1日に全ての患者の資料を確認します。

この作業が医療事務の中で一番ウエストを締める部分となりやりがいを感じることのできる醍醐味とも言えます。

現在はレセプトコンピューターが発達しているため、手作業での仕訳はほとんどなく、レセプトデータもオンライン化されています。

保育士から医療事務に転職する魅力とは?

医療事務として働く魅力①:病院があるところならどこでも仕事ができる

病院は全国どこにでもあるため、例えば結婚したり、家庭の事情で引っ越ししなければいけなくなったとき、勤めている病院を退職しても新しい場所で仕事ができます。

また、病院の種類もさまざまなため、高度な知識を学びたい人は大学病院、アットホームに仕事がしたい方にはクリニックなど、働く場所の選択肢も多いのが魅力です。

医療事務として働く魅力②:キャリアアップを目指すことができる

全く未経験から総合病院の入院会計の仕事を始めました。

医師や看護師と仲良くなり専門的な知識もつき、総合病院から大学病院にいきました。

また、年収が少ないと言われがちなこの業界ですが、私は医療事務として経験を積み、転職したことで年収はスタート時の2倍以上にもなりました。

医療知識や経験を増やして、スキルアップしていきたい方には向いている仕事だと思います。

医療事務への転職を成功させるポイント

①接遇について理解する

医療事務の仕事は、その施設によって様々に異なりますが、一般的には患者と接することが多いです。

第一印象でその施設の雰囲気はきまってしまいます。あなたが病院の顔になるわけなので、しっかりした受け答えや、笑顔は大切です。

病院におられる人は、元気そうに見えても何か必ず悩みを抱えています。

事務である以上医療行為はできませんが、苦しんでいる患者に寄り添うことができる心は必ず持つ必要があると考えています。

それが接遇と言われる、医療で大切にさせることです。

面接では必ずこの部分を見られます。

②資格の勉強はしっかりとやっておく

事務と言えども医療に携わるため、最低限の知識は必要です。

無資格でも仕事はできますが、ご自身のやる気を伝えるポイントにもなります。

膨大な病名や検査名をすべて覚えることはできませんが、転職する時点で資格を持っていると、医療現場に携わりたい熱意が伝わりやすくなります。

③ライフスタイルに合った勤務形態を選ぶ

医療現場の仕事は「午前中診療のみ」や「午後診療のみ」、「土曜日は午前のみ」など、勤務形態が病院によって異なっています。

透析などでは24時間体制のところもあります。

自分のライフスタイルに合わせた勤務形態を選ぶことで、ストレスなく続けることができると思います。

面接時にはその点をしっかりと確認しておくことが必要です。

保育士から医療事務になるための転職方法とは?

まず独学で勉強するか、それとも通信で資格を取るのかか考えておきましょう。

私の場合は前職がとても忙しく、効率よく勉強を進めたいと思ったため、通信教育を選びました。

通信教育では「最短2ヶ月で合格」と明記されていたため、その計画に沿って勉強を始めました。

医療事務の資格がなくても雇ってくれるところもありますが、求人数は少なくなってきます。

勉強時間は1日に大体2時間程度で、週末は半日と決めて取り組みました。

それから3ヶ月ほどの勉強を経て、試験に合格することができました。

退職の手続きを進めながら、3件のクリニックに面接に行き、取得した資格をアピールポイントとして医療事務の勉強を行っていることを伝えました。

「未経験OK」のクリニックでしたが、無事に2件から内定を頂くことができました。

保育士から医療事務に転職した感想について

保育士は、やりがいのある仕事ですが、本当に体力気力の勝負でした。

0歳児からの保育でしたので命を預かっているプレッシャーや、4歳5歳児の体力は底知れず、外遊びが盛んな時期はかなり厳しさを感じていました。

「若いころはいいけど、この先もいまのような働き方ができるのか…?」

と先のことを考えたときに、不安になることもありました。

また、職場の人間関係でトラブルもあり、精神的に限界が来たので、「年齢的にも、転職できるうちに転職しよう!」と決断をしました。

医療事務についてからは、職場も良くて、思っていた以上に生活が充実しています!

自分には知らない「医療の世界」を間近に知ることができ、視野も広がりました。

医療事務に興味がある保育士さんへ

毎日本当にお疲れさまです。

私は3年で挫折してしまいましたが、保育士は本当に大変なお仕事だと思います。

子どもの姿が見れなくなってしまうのは少し寂しいですが、いまは落ち着いて毎日を過ごしています。

保育士からの転職は勇気のいることですが、幸い、医療事務の仕事はそこまでハードルは高くないと思います。

お便りを書いたり、製作物を作ったりと、コツコツとした仕事ができる方なら、きっと大丈夫です。