この記事では、保育士から事務職に転職したケイコさんに、転職エピソードをインタビューしています。
ケイコさんよろしくおねがいします!
私は新卒1年目で4歳児のクラスを担当していましたが、仕事のきつさに耐えきれず転職してしまいました。
事務職の仕事内容や待遇、転職エピソードについて少しお話ししたいと思います。
目次
保育士と事務職の主な違い
転職前 (保育園) | 転職後 (事務職) | |
給料 | 22万円 | 20万円 |
賞与 | なし | 2ヶ月分 |
勤務時間 | 7:30~20:30 | 9:00〜17:30 |
残業時間 | 30時間+持ち帰り | なし |
休日数 | 105日 | 120日 |
男女比 | 男性2割:女性8割 | 男性4割:女性6割 |
保育士から事務職への転職「普段の仕事内容とは?」
いまはアパレル関係の卸売り業の会社での事務をしています。
ネットショップに出店している会社なので、仕事内容としては、顧客対応・受注&発送業務・商品登録・在庫管理などがあります。
顧客対応はメールや電話で寄せられてくるユーザーからのお問い合わせへの対応です。
受注&発送業務では、伝票や送り状を作成したり、商品のピッキングや梱包を行っています。
あとは、カメラで商品を撮影し画像編集をしたり、商品の説明文などを書いたりしていました。
保育士から転職して良かったことは?
保育士の時には業務時間で仕事が終わることはまずなく、毎日のようにサービス残業がありました。
休憩がほとんどなく、帰ってからも「持帰り仕事」が多かったので、肉体的にも精神的にも限界でした…
いまの会社は「定時に仕事を終えること」を推奨している会社なので、ほぼ残業はなく、稀に残業になってもきちんと手当てが支給されています!
また仕事内容を見ても、保育園では「園独自の方針に沿って専門性を高めて行く」という感じでしたが、
転職後は、会社の研修で、一般的な社会人が経験するような一般常識や電話対応などオフィスでのスキルを学ぶこともできました。
事務職に転職して良くなかったことは?
もともと子どもと接することが大好きで、人間相手の仕事は毎日変化もあり刺激的だったので、
事務の仕事をしていると少し物足りなさのようなものを感じることもあります。
また4歳児クラスを担当し、1年で辞めてしまったので、卒園までの残り1年を見届けることができなかったことも心残りでした…
保育士から事務職に転職しようと思った経緯は?
新卒1年目で入った保育園は本園からの分園ということで、新規に立ち上げたばかりの保育園でした。
そのため、職員も本園からきた数名を除いて、ほとんどが新卒の1年目の保育士や他園からの転職者ばかり…
入園してきた子供たちも、全学年の園児が新入生という状況。
ただでさえ保育士として未熟な自分でしたが、園としての体制が整っていない中、手探りで乗り切って行くような状態でした。
そんなバタバタと混乱が続く中、年度途中で辞めてしまう保育士が何名も出てしまい、残った職員への負担はさらに増していきました…
私も途中で何度も辞めたいと思いましたが、
「とにかく3月末までは働こう」
と決意し、1年間勤務の後に転職することになりました。
保育士から事務職への転職方法とは?
使っていたのは「DODA(デューダ)」という転職サイトです。
登録すると、エージェントの方から連絡があり、一度会ってお話することになりました。
会ったときに「いまの状況」、「どんな仕事を探しているか?」など聞かれ、いろいろ希望を伝えると、しばらくして、事務の仕事をいくつか紹介してくれました。
その中に良さそうな求人があったので応募したところ、そのままあっさりと決めることができました。
事務職の面接ではどのようなことを聞かれる?
面接官は社長と常務と求人部署の主任の3名でした。
と思っていましたが、経験については主任から簡単な確認があっただけでした。
社長と常務からの質問は
「自分の長所や短所を教えてください。」
「人間関係のやり取りで、こんなときにどのように対処しますか?」
など内面に関するような質問がほとんどでした。
後の話では、私の上司になる方との相性を見るための質問を多くしていた、とのことでした。
事務職への志望動機や自己PRはどのように話した?
「保育士として働いていた期間は短いですが、人を相手にする職業で1年間働いたことで、
相手の気持ちを考え柔軟に対応していくなど、まわりの人とうまく歩調を合わせて付き合っていくスキルが身についたと思います。
また、常に相手の気持ちを考えて行動する癖もつきました。
どんな仕事でも、まずは職場の人間関係が大切だと思いますが、
保育の仕事を通じてコミュニケーションスキルをある程度身につけることが出来たのではないかなと思います。」
といった具合で話していたと思います。
保育士から事務職に転職してみた感想は?
保育士から事務職に転職した理由の一つに、
「専門的な限られた範囲の世界にとどまらずに、もっといろいろな経験をしてみたかった」
という思いがありましたが、実際に転職したことでたくさんの貴重な経験ができたと思います。
転職した会社は特に、「社員に部署の業務を超えていろいろな経験を積ませたい」という考えがあったので、
海外出張に同行させてもらったり、モデルを使った撮影現場に連れていってもらうこともありました。
いまは仕事とプライベートを切り離してリフレッシュできているので、心身ともに保育士の時とより、かなり楽になりました!
事務職に興味を持っている保育士さんへ
未経験の仕事ばかりで不安はありましたが、業務の技術はいくらでも後から身についてきます!
もちろん、保育園で学んだことは無駄になることはなく、違う仕事に就いても何らかの形で確実に役に立つと思います。
保育の世界で経験を積み、知識や技術を極めて行くことも素晴らしいことだと思いますが、転職することで今とは違った世界が見えることも事実です。
保育士は人手不足の状況にあるので、もし一度辞めたとしても、再び臨時やパート職員として復帰する道もあると思います。