加配保育という言葉、聞き慣れない人もいるかもしれませんね。
加配保育とは、クラス担任以外の保育士をプラスで配置することです。
集団保育の中で特別な支援が必要な子どもへのサポートを専門で行うことが目的です。
そんな加配保育を行う保育士を、ここでは加配保育士と呼び、仕事内容や転職活動に関することについてご紹介していきます。
目次
加配保育士ってどんな仕事?主な仕事内容とは
先ほどもお伝えしたように、加配保育士は特別な支援が必要な子どもを担当します。
具体的にはどのような仕事があるのか見ていきましょう。
加配保育の主な仕事内容①:対象児がクラスの活動に取り組めるよう援助する
他の子どもたちと一緒に活動を行う際、担任の教示を理解できないことも多いです。
そのような場面で、個別に説明したり手助けしたりしながら、その子のペースで活動に取り組めるようにします。
子どもによって必要な援助の仕方は異なります。
加配保育の主な仕事内容②:集団から離れた対象児の行動を見守る
支援が必要な子どもは、集団でいることが苦手なことが多いです。
そのため、いつもクラスの活動に参加できるとは限りません。
時には、集団から離れて別のことをしたがることもあれば、一人になって気持ちを落ち着かせる必要があることもあります。
加配保育士は、担当する子どもが集団から離れた場合、連れ戻そうとするのではなく、別行動することを認め、そばで見守ります。
加配保育の主な仕事内容③:担任保育士や療育センターの職員と連携を取る
加配保育士が担当する子どもは、医師による診断名がついており、何らかの障害があります。
専門知識がなくても保育はできますが、よりその子に適した関わり方を知るためにも、療育センターの職員など専門家との連携を取ることが大切です。
担任が定期的に面談を行い、そこで得たことを伝え聞くケースが多いですが、直接加配保育士を同席させる園もあります。
また、子どもの責任は所属しているクラスの担任が持つため、担任保育士とも日常的に伝えあいを行い、情報を共有する機会を持ちます。
加配保育士の給料や待遇はどのくらい? (実際の求人例も併せて紹介!)
加配保育士は、保育補助と似た仕事であるため、パートでの求人が多く、基本的には時給制です。
月給制での求人もありますが、正職員ではなく契約社員や派遣がほとんど。
そのため、ボーナスはありません。
実際の求人例を見ながら、給料や待遇がどうなっているか見ていきましょう。
加配保育の給料や賞与について
平均的な給料(月収)
時給:1000円程度
月給:17万円程度
平均的な賞与
なし
※支給額は施設によって変わってきます。
加配保育の求人の一例
求人例その①
勤務地 | 大阪府大阪市 |
勤務時間 | 10:00~15:00 |
時給 | 1,000円~1,100円 |
手当 | 各種保険完備、交通費支給 |
求人例その②
勤務地 | 東京都練馬区 |
勤務時間 | 8:30~17:30のうち8時間 |
月給 | 16.5万円~ |
手当 | 各種保険完備、交通費支給 |
保育士から加配保育士に転職する魅力とは?
加配保育を行う保育士は、一般の保育士の仕事と比較してどんな点に魅力があるのでしょうか?
転職するメリットについてお伝えします!
保育士から加配保育士に転職する魅力①:少人数のゆったりとした保育ができる
保育園での集団保育に疲れてしまった人にとっては、少人数の保育は魅力的ですよね。
一人ひとりとじっくり関われるし、アットホームな雰囲気があります。
訪問型の場合はマンツーマンで子どものお世話ができます。
集団よりも少人数が向いているという保育士さんにはぴったりな職場ではないでしょうか?
保育士から加配保育に転職する魅力②:体力の負担が減る
保育園では子どもたちと走り回って遊ぶことや、身体を使った様々な活動があります。
それに比べて加配保育は子どもの療養が目的なので、ハードな運動はありません!
一日中のんびりと室内で過ごすので、体力の負担は確実に少ないと言えるでしょう。
保育士から加配保育に転職する魅力③:行事準備や持ち帰り仕事がない
保育士の職離れの大きな原因でもあるのが仕事量の多さ。
特に、行事のための作り物や書類は勤務時間内に終わらず、持ち帰り仕事が当たり前になってしまっていますよね。
加配保育では日によって来る子どもが変わるので、行事もほとんどないし月や週を見通した保育計画も行いません。
仕事量がもともと少ないため、負担を減らすことができます。
保育士から加配保育士への転職を成功させるためのポイント!
ここまで読むと、加配保育士っていいかも…と思いますよね。
でも、本当に転職を考えるなら、安易な気持ちで臨むのはNG。
やりがいはもちろんありますが、決してラクな仕事ではないのです。
最後に、転職を成功させるポイントをお伝えしておきます。
転職を成功させるポイント①:難しい仕事ということを理解しておく
少人数の子どもとじっくり関われるのは魅力的ですが、その子に合った関わり方を見つけるのはもちろん、信頼関係を築くのも簡単なことではありません。
また、ただその子と関わっていればいいわけでもなく、集団生活の中で、他の子どもとのパイプ役を行う大切な役割でもあります。
援助の仕方がわからず悩むことばかりかもしれません。
難しい仕事であるということを頭に置いておきましょう。
転職を成功させるポイント②:転職サイトを活用する
加配保育士の求人は、一般の保育士よりもかなり少ないです。
それは、障害児を積極的に受け入れている保育園がまだまだ少ないことや、受け入れていても少人数のため、一つの園に若干名しか配置しないことによります。
そんな中でも効率よく求人を見つけるために、保育士専門の転職サイトを活用することをおすすめします。
登録することで非公開求人を見ることができ、希少な加配保育士の求人と出会えるチャンスが得られますよ。
転職を成功させるポイント③:障害児を受け入れている園の求人を探す
「加配保育士」「加配保育」という名前を使わず、障害児も一緒に過ごしている保育園もあります。
保育補助の職員が加配保育を行っているのです。
名前にこだわらなくても、支援の必要な子のサポートを行う仕事はあるということを覚えておきましょう。
障害児を受け入れている園をチェックし、加配保育士と同様の仕事内容のパート保育士や保育補助の求人がないか探すことで、チャンスが広がります。
保育士不足のいま、保育園の求人も毎日更新されています。
給与や福利厚生、職場環境などは保育園によって様々です。同じ地域であっても、雇用条件が大きく変わることも!
すぐに転職する予定がなくても、住んでいる地域で良い求人が見つかったときに、知らせてもらえる環境は整えておきましょう!
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という場合は、保育士求人サイトの「ジョブメドレー保育」がおススメです。
「勤務地、年収、働き方」などの希望条件を設定しておくと、週1~隔週のペースで条件に合った求人を知らせてくれます。
転職したくても、好待遇の職場はなかなか見つかりません!
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