今日は「子どもが嫌いになってしまったかもしれない…」ときの考え方についてお話ししたいと思います。
子どもが大好きで保育士になったのに、働いているうちに子どもが嫌いになってしまった…と悩まれている方。
おそらく、子どもが嫌いで保育士になった人は一人もいないでしょう。
それなのに、嫌いという気持ちを持ってしまったら、とても辛いですよね…。
そんなときはどうしたらいいのでしょうか?
保育士なのに、子供が嫌いになってしまった…
その悩み、あなただけではありません!
合わない子もいるし「もう嫌っ!」と思う瞬間もあります。
「私って子ども嫌いなのかも?」
と悩んで自問自答した保育士さんって、実際にはいっぱいいるはずです。
あなただけではありませんよ。
むしろ、うわべだけ子どもと付き合うのではなく、真剣に子どもに向き合ったからこそ、出てくる悩みだと思います。
まずは、そのマイナスの感情を認めてしまいましょう。
それだけでも、少しラクになると思います。無理に否定したり、なくそうと押さえつけたりする必要はありません。
でも、その気持ちを野放しにして、子どもにぶつけることは、やっぱり良くないですよね?
「子どもがイヤだと思ってるんだ…」と認めて、「どうしてそういう気持ちになってしまうのか?」考えてみましょう。
保育のどんなときに子どもを嫌いと思いますか?
子どもがイヤになってしまった人の中には、
- 子どもという存在が全体的に嫌いになってしまった人と
- ある特定の子が嫌いになってしまった人
とがいると思います。
あなたはどちらでしょうか?
保育園の子どもがみんなイヤになってしまった…
子どもも人間、良い面も悪い面も併せ持っている
「子ども」ってどんなイメージがありましたか?
「元気、無邪気、かわいい」など、働く前には漠然と、子どもに対する良いイメージばかりがあったのではないでしょうか?
でも子どもも、意地悪な面、ワガママな面など、悪い面も持っています。
大人も子どもも、どんな人でもそれは同じですね。
子どもの特性を理解しましょう!
子どもは好奇心とパワーのかたまり!
イタズラしたり、危険なことばかりして、ひやひやしますよね。
「もう、ダメっていうことばっかりして!」と嫌になっていませんか?
でも、それも子どもの「やってみたい!」という気持ちの表れかもしれません。
イタズラしたいのは、「楽しいことをしてみたい!先生に注目してほしい!」という気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
楽しい遊びを皆でしたり「いつも見ているよ!」という声かけをしてあげたら、満たされるかもしれません。
高いところに登ったり、室内で走ったり危険なことをしていたら、体を動かす遊びで発散させたり、お部屋の環境を見直したりしてみてはどうでしょうか?
自分の疲れやストレスに気づき、それを減らしてみましょう
自分が疲れていたり、何かストレスが溜まっていたりしたら、他人の悪い面ばかり見えてしまいがちです。
でも、一生懸命になりすぎていると、自分の体調や精神的な状態に気づかないこともあります。
ぜひ、自分の体と心も大事にして下さい。
どうして私の前でだけ悪い子になるの…!?
子どもが好きだし頑張ってお仕事しているのに
「先生、キライ!」とか、「〇〇先生の方がいい~」
などと言われてしまうと、大人でも傷つきますし、「子どもってイヤ!」と思ってしまいますよね…
でも、子どもも本心からキライと言ってるわけではないのです。
- 「人見知りしている」とか
- 「眠たい、お腹がすいた」とか
- 「今は他の遊びをしたい」
などと思っている時に、上手く説明できず、イヤとかキライという言葉で表現してしまうことも多いですよ。
「先生は、〇〇ちゃんのことが大好きだよ!」
と、笑顔でギューッとしたら、喜んでくれる子も多いです!
また、ベテランの先生と経験が浅い先生や、怖い先生と優しい先生の違いを、子どもは不思議と見抜いて、態度を変えるんですよね。
それも経験を積んだらきっと大丈夫!
意地の張り合いになってしまわないようにして下さいね。
そんな時は、「先生はみんながこうするのが悲しい」とか「残念に思う」とか、あなたの気持ちを話してみると、意外に素直に聞いてくれることが多いですよ。
あの子がイヤ!苦手!と思ってしまう…
大人同士では、「あの人合わないなぁとか苦手だなぁ…」と思うこと、よくありますよね?
子どもと保育士にも当然、相性があります。
「どうしても、苦手な子」ってでてくるものです。
どんな先生でも多少はあることですので、自分を責めなくても大丈夫です。
でも、その気持ちそのままでは、あなたも辛いし、何より、嫌われている子どもも辛いですよね。
こっちがイヤだと思っていると、相手にも伝わってしまうものです。
「どうしてそんなことをするの?」原因を考えてみましょう
例えば、他児に暴言を吐いたり手が出てしまったりする子が、実は保護者の姿にそっくりだったり、ただ語彙が少なくて自分の気持ちを上手く言えないのであったり。
ベタベタと度を超えて甘える子は、保護者が忙しすぎてあまり家で構ってもらえていない…など、問題行動には理由があるはずです。
その子全てをイヤだと思うのではなく、イヤだと思う行為について考えて、原因をできるだけ探ってみましょう。
「どんな所が嫌い?」短所を長所に変換してみましょう!
例えば、「元気いっぱい」という良い面も、「うるさい」とか「騒がしい」とか、悪い面になり得ますね。
それなら逆に、イヤだなと思う面も、発想を転換して良い面に変えてみましょう。
いつもふざけてばかりの子がイヤなら、「明るくてユーモアがある子」だと考えてみては?
すぐに泣いてしまう子がイヤなら、繊細で感情豊かな子なんだなぁと思ってみるなど。
イヤな面も、少しは好きになれるかもしれません。それが広がって、他の良い面も見えてきたらもっと好きになれるかも…
また、イヤな面って案外同じ面を自分も持っていたり、自分が元々嫌いな人に似ていて投影していたり…ということもあります。
モンスターな親の子どもって苦手…
〇〇ちゃんはかわいいけど、〇〇ちゃんの親はすぐに文句をつけてくる…
「もう〇〇ちゃんの保育するの怖いなぁ、イヤだなぁ…」
と、モンスターな親がいると、子どものすることなすことも気になってしまい、嫌になってしまうこともありませんか?
でもこれは、子どもと親を切り離して考えるしかないですよね。
親への対応を何とか考えましょう!
子どもを誉められてイヤな親はいませんから、良い所をたくさん見つけて伝えたり、何でも正直に伝えるようにしたり、がんばって信頼関係を築いていきましょう。
それでも好きになれなかったら…
いろいろ試してみたけど、どうしても、子どもが好きになれなくなってしまった、という人も中にはいるかもしれません。
感情労働は非常に心のストレスが溜まりやすい仕事です。
上手く心の切り替えができない人や、「こうしなければ!こうあらねば!」という思い込みが強すぎる人にとっては、余計にきつい仕事でもあります。
「いまの園でどうしても上手くいかない…」という方は環境を変えてみるのも良いかもしれませんね。
仕事の忙しさやストレスから子どもが嫌になっているような方は、例えば、少人数でじっくり保育できるような環境だと心にも余裕が生まれるかもしれません。
もちろん、すぐに職場を変えることはできないので、その辛い気持ちを抱えながらも働かないといけませんが。
子どもにとって、大きく成長する保育園での一日一日は、かけがえのない大事な時です。
あなたもすごく辛いけれど、イヤだなぁと思われながら保育される子どもも辛いです。
あなたのことを慕っている子どもが、きっとどこかにいますから。
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