就職活動や転職活動を進めていくときに避けられないのが、求人票を見ること。
まずは求人票に書かれている情報を元に、応募する園をいくつかにしぼっていきます。
つまり、求人票を正しく読めることが、就職・転職を成功させるための基本なのですね。
ここでは、保育園の求人票を読むときに、何を見て比較するか、見落としてはならない大切なポイント等お伝えしていきます。
目次
まずここを見よう!保育園の求人票を見るときの基本的なチェックポイント
求人票をパッと見たときに、これはいいかも…と思えるのは、どの部分からでしょうか。
まずは、求人票を詳しく読んでいく前に、最初に見ておきたい記載についてご紹介します。
①勤務先保育園の保育方針・規模・所在地など基本情報
給料や時間に関してはイヤでも目が行きますが、大切な勤務先の情報をチェックすることも必須です。
どこにある保育園で、認可か認可外か、園児数や職員数はどのくらいかという基本的なことはもちろん、
働きやすさややりがいに関わる園の保育方針についても見ておきましょう。
保育方針を見ただけで、自分に合いそうかどうかだいたいわかるものです。
②雇用形態や雇用期間、仕事内容の概要や条件
次に、雇用形態は正職員なのかパートか。
園の直接雇用か派遣なのかということも重要な情報です。
正職員以外の場合、雇用期間に定めがあることが多く、期間が明記されている園は長く働きたい人にとっては要注意。
ただし、「原則更新」という記載があれば長期雇用は期待できます。
また、仕事内容に関しても概要は最初にチェックしましょう。
担任なのかフリーなのか、保育補助なのか。何歳児クラスを担当するかということまで書かれていることもあります。
放課後等デイサービスの保育士は送迎を行うため普通自動車免許が必要、プリスクールの保育士は英語力必須など、
雇用条件が明記されているケースもあるので要チェックです。
③勤務時間と給料
気を付けなくてもチェックする勤務時間や給料に関しても、もちろんよく見ておきましょう。
同じような仕事内容でも、園によって基本給や手当に多少は差があるので、比較してより条件のいいところを選びたいですね。
仕事内容や通勤に関する情報を見る時に押さえておきたいこと
基本的な情報をチェックして、気になった求人票を詳しく読み進めていくときに、必ず見ておきたいのが仕事内容と通勤に関する情報。
無理なく仕事を続けていくためにも、自分に合っているか、通勤が負担にならないか見極めておきましょう。
①仕事内容に細かい記載がある場合、自分に合っているか考える
園によっては、求人票に仕事内容や園の方針に関して細かく記載していることがあります。
例えば
「大規模園の3歳クラス担任で保護者対応や書類作成も行っていただきます」
「アットホームな小規模園の保育補助で、活動準備や片付け、清掃などの雑務もあります」
等、イメージが湧きやすいですね。
さらに歯科託児所の保育士の場合、
「子どもがいない時間は歯科助手の仕事を行っていただきます」
など、同じ保育士でも職場によって仕事内容は大きく変わります。
園の方針では、食育に力を入れている、行事が多い、地域交流がさかん、カリキュラムがしっかりしているなど、特色のある園もあります。
いずれに関しても、自分に合っているかよく考えましょう。
②残業に関する記載や土曜出勤の頻度をチェック
残業や持ち帰り仕事が当たり前というのが問題視されている保育士の仕事。
そんな状況を変えようと努めている園もあります。
「残業ほとんどなし」「残業月平均〇〇時間」「残業代全額支給」等、残業に関する記載がある園は、比較的良心的と言えるでしょう。
また、土曜出勤の頻度を明記している園もあります。気になる人はチェックして下さい。
③勤務先保育園への通勤に無理がないか、マイカー通勤の可否など
毎日の通勤に関する情報も大事です。
保育園の場所が自宅から遠過ぎないかということだけでなく、駅から離れている場合バスが出ているのか、通勤時間が長過ぎないかなども判断基準になります。
いくらいい園でも、通勤が不便だと続けていくのがつらくなってしまいます。
駅から離れている園でも「マイカー通勤可」という記載があれば、ちょっと安心ですね。
給料や手当に関する情報を見る時に押さえておきたいこと
就職先・転職先を決めるのに欠かせない給料のこと。
押さえておきたいポイントは次の4つです。
①月給制の場合、書かれているのは基本給?それとも手当込みの額?
基本的なことですが、月給の記載については細かく見ておく必要があります。
基本給に手当がついたものが給料になるので、月給で記載されている場合は基本給はもっと少ないはず。
不安な人は、基本給と手当がそれぞれ明記されている園を選ぶことをおすすめします。
②賞与や昇給があるのか、またどのくらいか
「賞与あり」「昇給あり」と書かれていても、実際どのくらいもらえるのかはそれだけではわかりませんよね。
また、「賞与年3回」よりは「賞与3.5ヵ月ぶん」と書かれている方が金額がわかりやすいですね。
正職員には賞与や昇給があるけれど、パートにはないという園がほとんど。
ただし、求人票からどこまで判断できるかは園によるのが現実です。
③交通費は全額支給?規定内や上限ありの場合は要注意
甘く見てはいけないのが交通費。
基本的には通勤に使った費用は全額支給されるものですが、「規定内支給」や「上限○○円」と記載されていることもあります。
通勤に自己負担が発生してしまう園を選ばないよう注意が必要です。
また、マイカー通勤の場合ガソリン代支給と明記されている園もありますが、そうでない場合確認したほうがいいですね。
④福利厚生の充実度は園によって様々
社会保険は規定通り加入させる園がほとんどですが、その他の手当など福利厚生は園によって異なります。
大きな法人が経営している園では、寮に入れたり研修旅行で海外に行けたりするケースも。
福利厚生の充実度は雇用主のアピールポイントでもあり、求人票に詳しく書かれていることが多いので、必ずチェックしましょう。
まとめ
求人票の読み方について詳しくお伝えしてきました。
いくつもの求人票を細かく見ていると、時間もかかって効率よく探せません。
ここでお伝えしたように、最初に基本的な部分をチェックしていくつかに絞り、それから細かく読み進めることをおすすめします。
あとは、重視したいポイントは人それぞれ。
3~4園までに絞れたら、実際に足を運んで見学してから決めるといいでしょう。
保育士不足のいま、保育園の求人も毎日更新されています。
給与や福利厚生、職場環境などは保育園によって様々です。同じ地域であっても、雇用条件が大きく変わることも!
すぐに転職する予定がなくても、住んでいる地域で良い求人が見つかったときに、知らせてもらえる環境は整えておきましょう!
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良い求人が出たときはすぐにチェックしておけると良いですね!
