この記事では「保育士さんの腰痛」についてお話ししたいと思います。
「あれ?今日ちょっと腰が痛いかな?」と思っても、すぐにおさまって次の日にはまた子どもと元気いっぱい外遊び!
最初はその程度でも、毎日が重労働の保育の仕事、あっという間に腰痛は深刻な悩みになってしまいます。
たかが腰痛と我慢して仕事を続けていると、保育の仕事はもちろん、日常生活にまで支障をきたす場合も…
そうなる前に、保育士と腰痛の関係、対策について考えてみましょう。
保育士は腰痛になりやすい原因とは
保育士さんって本当に腰痛に悩まされている人が多いですよね。
腰痛持ちの保育士が一人もいない、なんて園はないのではないかと思うほどです。
①保育士の仕事は重労働
保育の仕事はとにかく肉体労働です。
園によっては朝の掃除から始まり、子どもたちと思い切り走り回って遊び、お世話をして、お昼寝のお布団を敷いて寝かしつけて…
半日以上ゆっくり座る暇なんてとてもありませんよね。
やっとお昼寝までこぎつけても、そこで身体を休められることなんて稀で、お昼寝中も書類仕事や製作の準備などに追われ、まともに休憩はとれません。
そしてすぐに午後の仕事が始まります。
泣いている子は抱っこし、テーブルや椅子など重いものを運ぶこともしょっちゅう。
②腰に負担がかかる動作が多い
さらに腰に悪いのは、全ての動作が「低い」ということ。
子どもに合わせて動くのですから当然といえば当然なのですが、
低いテーブルや椅子を運んだり、屈みこんで着替えの手伝いをしたり、昼寝用の布団を大量に上げたり下げたり。
お昼寝中の書類仕事も子ども用の椅子で書いたりしますよね。
時間にも追われるので、勢いで腰を気遣わずに低い姿勢をとってギックリ…!
なんて経験をしたことのある方もいるのではないでしょうか。
腰痛になってしまったときの対策は?
「できるだけ安静にしてください」
なんて無理なことを言われますが、自分でできるケアにも限界があるので、早めに専門家に見せることをお勧めします。
ヘルニアなどになってしまった後では治療にも時間がかかるので、とにかく早めに相談しましょう。
一時的に腰の負担を減らすためには、コルセットを使ってもいいかもしれません。
ただ、コルセットに頼ってばかりいると筋力が落ち、腰痛の根本的な解決にならないことがあるので、あまり継続的に使うことはお勧めしません。
保育園で腰痛を予防するためにできること
整骨院などでの治療以外にも、実際の保育現場でできる対策もあるのでご紹介します。
①低い姿勢になる時は、必ず腰を落として
急いでいるとどうしても膝をのばしたまま床に落ちている物を取ったりしてしまいますが、これは腰にとても悪い動作です。
きちんと膝を曲げて、出来れば何かにつかまってしゃがむようにしましょう。
ただでさえ低い姿勢になることが多い保育現場、小さなことのようですがこのことに気をつけるかどうかがとても重要になってきます。
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば特に時間のかかることでもありません。
重いものを持つときはもちろん、ちょっとした動作の時にも気をつけましょう。
これは、まだ腰痛にはなっていない方の予防としても大切です。
それに、立ったまま子どもに何か渡すより、先生がしゃがんでくれたほうが子どもも嬉しいでしょうしね。
②腰痛になったことを周囲に伝える
もちろん伝えたからといって、重い物を持たなくていいなんてことにはならないでしょうが、周囲の理解があるのとないのとでは全く違います。
例えば、腰痛があることを伝えずに痛みを我慢しながらゆっくり布団の上げおろしをしていたら
「どうしてあんなに遅いのかしら。」なんて思われてしまうかもしれませんよね。
ですが、腰痛があることを伝えていれば、少なくとも「ああ、腰が痛いのに頑張ってくれているな。」くらいには思ってもらえるでしょう。
さらに「急がなくていいからね。」なんて声をかけてくれる同僚なら、気持ちも楽になって、焦って更に腰痛を悪化させるようなことも防げます。
「腰が痛いから大目にみてよね」なんて雰囲気で伝わらないようにするのがコツです。
特に目上の先輩にはさりげなく、でも深刻に悩んでいることをしっかり伝えましょう。
③運動やストレッチで筋肉を動かしておく
身体をたくさん動かしているようで、実は保育中の動きはワンパターンです。
仕事の後はへとへとで何もしたくないということも多いと思いますが、趣味で体を動かすと、仕事中には使わない筋肉を使うのでリフレッシュになります。
また運動することで筋力がつけば、腰痛の改善になります。
疲れが蓄積していかないように、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけましょう。
とは言いつつも、運動やストレッチってなかなか続かないですよね、、、
特に仕事から帰ってきて、くたくたなときは面倒くさくなりがちなものです。
以下、自宅で1日10分程度でできるお手軽なヨガストレッチを紹介します。
「続かない」という方はぜひ試してみてください。腰回りの筋肉もほぐれて気持ち良いですよ。
腰痛と付き合いながら、働き方を考える
保育士なら誰でも他人事ではない腰痛。
裏を返せば、腰痛と付き合いながら働く保育士はたくさんいます。
そのくらい深刻なことです。
自分なりの腰痛との付き合い方を探し、それでも辛いなら思い切って職場に相談しましょう。
少しでも体の負担が少ないフリーや保育補助、副担任などのポストを考えてくれるかもしれません。
大好きな仕事を続けるにも健康な体があってこそなのではないでしょうか?
元気に仕事を続けていけるように身体を労わってあげて下さいね。
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