保育士は資格さえあれば一生働けるなどと言われますが、実際のところ、何歳まで働けるのか考えたことのない人も多いのではないでしょうか。
自分がいつまで保育士として働き続けるのか、長く続けるための働き方やコツなど、一度考えてみてもいいかもしれませんね。
そこで、保育士の定年についてや年齢を重ねていく中での働き方のポイントなどお伝えしていきます。
目次
保育士は何歳まで働ける?保育士の定年とは
保育士の定年は、他の企業と同じく60歳としているところが多いようです。
ただ、年金受給開始に合わせて、近年では65歳まで引き上げている企業も多く、保育園を運営する法人にも同じことが言えます。
つまり、現時点では60歳もしくは65歳が保育士の定年ということになりますね。
どちらかということは園によりますので、確認しておく必要があります。
ただ、高齢化社会が進んでいますので、今の若い世代が定年を迎える頃にはさらに引き上げられている可能性もないとは言い切れません。
ベテラン保育士だからこそ発揮できるスキルもある!40代以上の保育士が職場で求められることとは?
保育士は若い女性の仕事というイメージを持たれがちですが、現場では40代・50代のベテラン保育士も多く活躍しています。
そのような長く勤める保育士が多数いることは、その園が働きやすい職場である証明にもなります。
では、そんな40代以上の保育士ならではのスキルを挙げてみましょう。
・子どもたちの求める関わり方や場に合った適切な対応が瞬時にできる
・保護者の気持ちを理解し的確なアドバイスができる
・他の保育士に対して的確な指導ができる
このように、経験を積んできた保育士は、子どもや保護者との関わり方が上手です。
様々な子ども・保育者と関わってきた経験をすぐに生かすことができるのですね。
視野が広く、どんな状況にも臨機応変に対応でき、いつも落ち着いていることも子どもや保護者にとって安心できる理由です。
後輩保育士に対しても、自身の経験から様々なアドバイスをすることができるので、職場で重宝される存在なのですね。
若いときと同じ働き方は現実的ではない?長く働いていくために意識したい3つのポイント
一方、加齢とともに体力が低下していくことは避けられません。
子どもを抱っこすると足腰に負担を感じるし、若い頃のように子どもたちと走り回って遊ぶと、息切れして次の活動に支障が…なんてことも。
でも、そんな状況を悲観的に考える必要はありません。身体をフルに動かして遊ぶ役割は若手に任せて、自分のできることをやっていけばいいのです。
そこで、長く働き続けるために次のようにシフトチェンジしましょう。
①持ち帰り仕事を減らす工夫をする
保育士は仕事量が多く、書類や作り物などを家に持ち帰ってこなす場合もあります。
でも、そんな生活を続けていると、無理がたたって長く続けることは不可能になりかねません。
そこで、持ち帰らなくてもいいように勤務時間内に終わらせられるような工夫ができないか考えてみましょう。
「書類を作成する時間を交代で取れるようにする」
「作り物を簡略化するかパートの職員に依頼する等」
ベテランの保育士が提案すると実現しやすいのではないでしょうか。
自分だけでなく他の保育士たちも働きやすくなるので、ぜひ行動を起こしてもらいたいです。
②フォローする役割に回る
複数担任のクラスに配属してもらう、フリーの立場で全体を把握する等、
メインで動くのではなく、他の保育士たちをフォローする役割を担うことで体力面の心配はカバーできます。
それに、臨機応変な対応ができる能力を生かして、足りない部分をサポートしたり保育士たちにアドバイスしたりしていくことが、より良い保育を園全体で進めていくことにつながります。
③労働時間を短縮する
フルタイムで働き続けるのも、特に保育士の仕事は年齢が上がるとつらくなっていきます。
そこで、労働時間を短縮するためにパートタイマーに雇用形態を変える方法もあります。
収入が減るというデメリットもあるので、慎重に考える必要がありますが、無理なく働くための選択肢の一つとしてみてはいかがでしょう。
以上のように、長く続けるためには早いうちから様々な働き方を想定して行動に移すことがポイントです。
特に持ち帰り仕事を減らすことは、園全体の仕事の効率化や保育士の離職を減らすことにも繋がるので、今からでも実践を試みたいものですね。
長く働きやすい職場ってどんなところ?必要であれば将来のために転園も視野に入れておく
園によっては十分に保育士の数が確保できていて、余裕を持って働ける職場もあれば、ギリギリの人数でどうにか回しているところもあります。
長く働きやすいのは、当然人員に余裕のあるところですよね。
もし今の職場がギリギリの人員で、今後も増やそうとする姿勢が見られない場合は、転園も考えておいた方がいいかもしれません。
歳をとってから新しい職場で一から仕事を覚えて働くというのは、非常に疲れることです。
それよりは、長く働くことを見据えて若いうちに転園してしまうのも賢いのではないでしょうか。
今の職場に思い入れがあるなら、長く働けるような工夫をしてみましょう。
それでも難しいようなら転園することもできると考えておくと、少し気が楽になると思いますよ。
まとめ
せっかく資格を取ってやりたくて就いた仕事なので、できるだけ長く続けたいですよね。
そのためにも、働き方の見直しは大切なことです。
体力の衰えなどマイナス面を心配するよりも、培ってきたキャリアを生かして子どもたちや保護者、他の保育士たちのためにできることを探しましょう。
保育士として定年まで働くことができたら、周りにとって役立つだけでなく、自分にとってもいい人生になるのではないでしょうか?
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