保育士の転職理由として多いのが「職場の人間関係」。
給与や家からのアクセスも大事ですが、何よりも常に一緒に過ごす方々と上手くやっていけないのは辛いですよね。
特に保育士の場合は、職場に女性が多いことや、上下関係が厳しいこともあり、人間関係に悩んで転職する方が多い実態があります。
けれど、良く考えずに転職しても、また同じ状態になってしまうかもしれません。人間関係の良い保育園の見極め方ポイントについて、押さえていきましょう。
目次
求人情報から判断する
転園を考えるときにまずチェックするのがその園の求人情報。この中にも、人間関係を把握するためのカギとなる情報が隠れています。
①平均勤続年数は短すぎないか?
その園に勤めていた保育士さんが退職するまでどのくらいの期間勤めていたのか知っておく必要があります。
すぐに職員が入れ代わるような職場は何か問題を抱えている可能性があります。保育士の平均勤続年数は、7.6年※と言われています。
「気になっている園の勤続年数はどのくらいでしょうか?」
この数字よりも大きく下回っているときは、注意した方が良いかもしれません。
②職員の平均年齢は若すぎないか?
若い保育士さんが多いのは一見、フレッシュな印象を持ちますが、一方で長く勤めているベテラン保育士さんが少なく
業務遂行上、不安定な一面や、年が近い分、お互いの比較や嫉妬といったこと感情を持ちやすい面もあります。
仕事をする上では、各年代がバランスよくいる職場の方が安定していることが多いです。
③求人は頻繁に出されていないか?
常に募集が出されている求人は少し疑っておいた方が良いかもしれません。
他の方がなかなか応募しない原因や、または応募してもすぐに退職している可能性があるからです。
求人情報の「求人掲載日」を見てみるか、あるいは求人を出しているエージェントの方に聞いてみるのも良いでしょう。
※厚生労働省:「保育士資格を有しながら、保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」(平成25年実施)
保育園の見学から判断する
チェックポイント①職員は笑顔で明るいか、しっかり挨拶を返してくれるか?
これから一緒に働く職員さんの様子はまず確認しておくべきポイントです。
初対面なので普段より感じ良くなる方も多いかもしれませんが、それでも、疲れていたり、暗い雰囲気だったり、威圧的な態度で接してくるようであれば要注意です。
そこで働き始めても、同じような状況となる可能性が高いからです。
理想的な状況
- 廊下などすれ違う時に気持ちよく挨拶してくれた
- 職員室や教室から笑い声がよく聞こえた
要注意な状況
- 職員が疲れ気味、暗い
- 若い保育士さんがおどおどしている
チェックポイント②園長先生を話してみる
保育園全体の雰囲気に大きくかかわっているのが園長の存在です。
保育に自ら積極的にかかわってくる熱心な方もいれば、ほとんど姿を見せないような方もいます。
実際に話してみて、自分と合いそうな方か、また園の理念や保育に対する想いを聞いてみるのも良いでしょう。
チェックポイント③園内は清潔に保たれているか
整理整頓や清掃が行き届いてるかチェックしておきましょう。
それができていない場合は、職員がそのあたりをあまり気にしていないか、またはそこまで手が回っていないかが考えられます。
特に、トイレや水場ほどその差が現れやすいため、見学時には見ておきたいポイントです。
口コミや評判から判断する
①第3者の意見を参考にする
保育園のことを客観的かつ厳しく見ている存在=それは「保護者」です。
実際、園長や職員さんに聞いても、「自分の園は良くないです」とは言いませんよね。
自分の子供を預け、園のことを厳しくチェックしている保護者の方ほど、意見はストレートで参考になることが多いです。
全国の保育園や幼稚園の保護者の口コミを集めた大きなコミュニティとして「みんなの幼稚園情報」というサイトがあります。
全国各地の園について良い面も悪い面も細かく書かれているので、気になる園はここでどういった口コミが集まっているのか一度チェックしておくことをおススメします。
地域ごとに絞れば、その地域で人気の保育園をランキング形式でチェックすることも可能です。
②保育士エージェントを活用する
園内や転職の事情に詳しい存在として、転職エージェントに内部事情を聞いてみるのも一手です。
場合によっては、以前その園に転職した方のことも知っているかもしれません。
ここでポイントなのが、1人のエージェントで済まさず、必ずダブルチェックをして確認することです。(二人以上、または別のエージェントにも聞く)。
両者のコメントがズレているようなら、信憑性に欠けています。一方、良い面と良くない面を聞いてみて、同じような答えが返ってくるのなら、問題ないでしょう。
①保護者の口コミ+②転職エージェントのコメント、どちらも好評であれば、高確率で園内の人間関係も良好である可能性が高いと言えます。
まとめ:毎日明るく働ける職場選びを
生活のほとんどの時間を一緒に過ごす職場の方々。その方たちとの人間関係の善し悪しは仕事の充実感や暮らしの幸福度にも大きくかかわってきます。
業務が大変でも、家から少し離れていても、一緒に働く方々と良い関係があれば、やりがいを感じながらやっていけるものです。
園内の環境は保育園によって様々です。あなたに合った職場を見つけて、毎日前向きに充実した生活を送っていけると良いですね。
保育士不足のいま、保育園の求人も毎日更新されています。
給与や福利厚生、職場環境などは保育園によって様々です。同じ地域であっても、雇用条件が大きく変わることも!
すぐに転職する予定がなくても、住んでいる地域で良い求人が見つかったときに、知らせてもらえる環境は整えておきましょう!
「希望の求人が見つかったときだけチェックしたい!」
という場合は、保育士求人サイトの「ジョブメドレー保育」がおススメです。
「勤務地、年収、働き方」などの希望条件を設定しておくと、週1~隔週のペースで条件に合った求人を知らせてくれます。
転職したくても、好待遇の職場はなかなか見つかりません!
良い求人が出たときはすぐにチェックしておけると良いですね!
