この記事では、保育士から看護師転職したカナエさんに、転職エピソードをインタビューしています。
カナエさんよろしくおねがいします!
私は保育士として6年働いた後、看護師へと転職しました。
転職しようと思った経緯や、保育士と比べたときの、仕事内容や待遇、転職方法についてお話したいと思います。
看護師への転職を考えている保育士さんの参考になれば幸いです。
目次
保育士と看護師の主な違い
転職前(保育園) | 転職後(看護師) | |
給料 | 18万円 | 29万円 |
賞与 | 10万円~ | 30万円~ |
勤務時間 | 7:00~19:00 | 7:30~18:00 |
残業 (1ヶ月) | 15時間 | 30時間 |
休日数 | 130日 | 120日 |
男女比 | 全員女性 | 全員女性 |
保育士から看護師への転職「普段の仕事内容とは?」
正看護師の免許を取ったので、注射や患者さんの受け持ちを担当しています。
※受け持ち業務:検温や食事介助、入浴介助、トイレ介助、カルテ記入、入退院の対応など
また、夜間業務もあり、現在は2交代制で働いています。
※2交代制:朝勤・夜勤にわけて勤務すること
そのため、勤務交代時に次の勤務者への申し送り業務(≒引継ぎ)なども大事な業務の一つとなります。
患者さんには、生きていくための生活サイクル(食事、体調管理、入浴、排泄など)を障害や体の不自由で出来ない人に援助する事です。
患者さんの状態の変化を見逃さず、適宜、患者さんの要望に応えたり、回復に向かえるようにサポートしてあげることが大切です。
看護師の仕事の面白さややりがいとは?
自分が担当している患者さんが元気になったり、回復の兆候が見られるのは、何よりも嬉しい瞬間です!
また、毎日同じローテーションではなく、日々何か違う刺激があり、学びや発見があります。
もちろん、命に関わることなので緊張感もありますが、その分一生懸命勉強するので、自分が成長を感じることも多いです。
患者さんやご家族の方に「ありがとう」と言われたときは、「この仕事に就いてよかったな」と思います!
保育士としてのスキルが活かされる場面とは?
子供が不安そうにしているときの声のかけ方や、病室で走り回ったり、大声で叫んでいるときは保育士としての経験が役に立ちます。
と言い聞かせることができるのは、保育士で働いていて「子供の接し方」がわかるからだと思います。
また、長く入院している子供とは、少し遊んであげたり、お話をすることで、病気で不安になっている気持ちを和らげてあげることもできますね!
看護師の仕事に就いて良かったと思うこととは?
大学生だったお孫さんとは仲が良く、よく面会にも来てくれていました。
実際、容態はあまり良くなく「帰ることも不可能」と言われていたのですが、
お爺さんは「孫の成人式があるから帰りたい」とよく言っていました。
(成人式までは半年あり、今年持つかどうかもわからない状況だったので、退院日については伝えられなかったのですが…)
しかし、リハビリを頑張って、病室でできることは援助していく中で、状態が回復し、一時帰宅が可能となりました!
成人式の日に合わせ一時帰宅をして、お孫さんと成人式を過ごして、病院へ戻ってきたとき
「ありがとう。夢が叶ったよ」
という一言に、命の尊さと自分の仕事の意義を強く感じました。
看護師の仕事に興味を持ったきっかけとは?
私は難病にかかり入院したこと、また、出産が難産で母子ともに大変だったのですが、そのときに看護師さんの言葉かけには何度も助けられました。
入院中は看護師さんの言葉で不安が軽くなって、安心感を得ることがよくありました。
保育の仕事もやりがいがありますが、
と思ってから、少しずつ医療について勉強していきました。
看護師の仕事で大変なことは?
まず、休日出勤が多いです。
やりがいはありますが、常に楽しいことばかりではありません。
また、辛い場面も見ていかなければなりません。
昨日まで笑顔で話していた人が、
「次の日挨拶に行ったら、亡くなっていた…」
ということもあります。
自分の行動1つが人の命に関わっているので、毎日ピリピリしています。
常に気を引き締めていないと思わぬ事故に繋がるため、精神的に疲れます。
保育士から看護師に転職するには?
まずは、看護師としての資格を取ることが必要です。
資格の取得には、専門学校や大学に通う必要があります。
資格取得系のサイトを使うと、学校のパンフレットなどを簡単に取り寄せることができるので便利です。

「とにかく早くスタートしたい!」
と思っていたので、スケジュールは立てずにすぐに行動しました。
資格を取ってからは、求人サイトを使って、就職活動をしていました。
看護師はどこも必要とされる仕事なので、就職で困ることはほとんどないと思います。
保育士から看護師の仕事に転職した感想について
最初は不安でしかなかったです。
保育士のときは子供相手だったのが、大人を対応していくわけで、ましてや健康ではない方の援助となるので、「実際、大丈夫かな…」と思いました。
看護師としてはまだまだ半人前なので、自分より若い子たちに教えてもらうことも多いです。
しかし、転職してみて、「これ以上にやりがいを感じる仕事はない」と感じています!
保育士ももちろんやりがいはあるのですが、人の命を扱うことや、患者さんが元気になっていく姿を見れるのは看護師ならではの醍醐味です。
看護師の仕事に興味を持っている保育士さんへ
始めは不安ですが、やってみると「こんなに人と関わって、こんなにやりがいのある仕事はない」と感じます。
私も不安しかなかったですが、実際にやり始め、がむしゃらに頑張っていけば、助けてくれる方もいて、何とかやっていけています。
私のような30歳手前にして看護師を目指すような人間もいます。
「このまま保育士を続けていて大丈夫かな…?」
「看護師の仕事をやってみたい!」
という方は、ぜひチャレンジしてみて下さいね!