保育士は保育園で働くだけだと思っていませんか?
実はいろいろな働き口があるのです。
今回は「乳児院」という施設についてご紹介していきます。
乳児院における保育士としての働き方や待遇、求人を探すときのポイントなどについて見ていきたいと思います。
目次
乳児院ってどんな仕事?主な仕事内容とは
乳児院の主な仕事内容①:基本的に保育園と同じ
基本的には保育園と変わりありません。
対象となるのが、0~3歳までの乳児です。
個々に合わせて対応は違います。
健やかな成長を遂げることが出来るように、親に成り代わって関わります。
保育士として保育園で勤めていれば、乳児の関わり方は分かるでしょう。
つまり乳児院だからと言って、目立って難しいということはありません。
乳児院の主な仕事内容②:夜勤、早朝勤務あり
保育園や幼稚園は子どもが朝に登園して、夕方には降園します。
それに対して、乳児院は何らかの理由により親などによって育てることが出来なくなった状況の子どもが暮らす場所です。
つまり24時間、子どもが乳児院にいるということです。
そのため、夜勤や早朝保育が存在します。
夜間は子どもに変化がないかなどしっかりと見守る役目があります。
乳児院の主な仕事内容③:行事やイベントは特にない
子どもが1日中、生活をする場所です。
家庭と同じ役割を担う場所ですから、保育園や幼稚園独特の行事やイベントはありません。
誕生日会など、家庭で行われるような行事はあります。
施設によって違いますので、あくまでも目安です。
主な一日の流れ
生後1週間の新生児から、一歳児、二歳児、と大体の月齢、年齢によってクラス分けされており、特に0歳部屋は生活がまた違いますが大体は以下の流れになります。
7:00~ | 起床、おむつ替え、検温、身支度、更衣 |
7:30~ | 朝食、後片付け、投薬、歯磨き |
9:00~ | 夜勤・日勤の職員は申し送り、交代 |
10:00~ | 午前遊び |
11:00~ | おやつ、遊び |
12:00~ | 昼食、投薬、後片付け |
13:00~ | おむつ替え、午睡、入浴など |
15:00~ | 起床、おむつ替え、水分補給、おやつ |
17:00~ | 職員の申し送り、交代 |
18:30~ | 夕食 片付け、投薬、歯磨き |
19:00~ | 更衣、水分補給、睡眠の準備 |
19:30~ | 消灯 |
乳児院の給料や待遇はどのくらい? 実際の求人例も紹介!
乳児院は一般の保育園と違って、保育士一人当たりが少人数の子どもをきめ細やかに見ていくという特徴がありますね。
では、給料や待遇はどのように違うのでしょうか。
ここでは、平均的な給料や実際の求人情報をご紹介します。
乳児院の給料や賞与について
平均的な給料(月収)
20万円程度
平均的な賞与
年2回
※支給額は施設によって変わってきます。
乳児院の求人の一例
求人例その①
勤務地 | 東京都 |
勤務時間 | 8:00~20:00のうち8~10時間勤務のシフト制 |
月給 | 17.8万円~ |
賞与 | 2ヶ月分 |
手当 | 交通費支給、有給・育休・介護休暇あり、退職金制度あり |
保育士から乳児院に転職する魅力とは?
保育士から乳児院に転職する魅力①:収入や待遇がいい
認可の保育園などに比べるとやはり収入は高いです。
また福利厚生や退職金、時間外手当などがしっかりとしていて、保育施設の中ではかなり優遇されているほうです。
保育園では時間外で働いても、給料には反映されないことがしばしばです。
仕事量が多いために仕方なく残って仕事をする保育士が多いのが現状ですね。
保育士から乳児院に転職する魅力②:勤務時間が短い
乳児院は24時間開所しているので、ほとんどのところでシフト制が採用されています。
夜間などもありますから、残業が発生しないように工夫されています。
保育園や幼稚園に比べると拘束時間は短いと言えるでしょう。
保育士から乳児院に転職する魅力③:シンプルな勤務内容
保育施設特有のイベントや行事を行わないところがほとんどです。
そのために、行事に追われることはありません。
製作物が決まられている訳でもありません。
家庭と同じイメージでとらえるとわかりやすいでしょう。
そのような状況ですので、保育園や幼稚園に比べると勤務内容はシンプルと言えます。
行事やイベントに追われることなく、保育に集中することができます。
保育士から乳児院に転職を成功させるためのポイント
転職を成功させるポイント①:勤務体制の確認をする
乳児院は子どもが24時間いる状態です。
働く保育士たちはシフト制です。
ただそのシフトが24時間のシフト制のところがほとんどです。
そのため、求人を探す時には休日や勤務時間などを確認する必要があります。
それぞれ、ライフスタイルも違うでしょうから勤務体制で無理をすると長く続かないことが多いです。
求人によってはシフトの時間が24時間でない場合もあります。
8:00~18:00のシフト内の募集であったりします。
内容をしっかりと確認することが大切です。
転職を成功させるポイント②:非公開求人がねらい目
乳児院の募集は一般的な求人サイト媒体ではあまり見かけることはないかもしれません。
希望の職場を見つけるためにも、候補となる求人はできるだけ広くチェックしておきたいものです。
求人サイトの中には、一般公開されていない「非公開求人」と呼ばれる求人があるのはご存知でしょうか?
特に保育士専門の転職サイトでは、一般求人のほか非公開求人を多く扱っています。
主に担当スタッフから個別に紹介される求人であるため、求人サイトへ登録後、「乳児院の求人を紹介してほしい」と希望を伝えておきましょう。
公開求人/非公開求人、それぞれチェックしながら、自分に合った職場を見つけていけるといいですね。
転職を成功させるポイント③:人手不足のところは要注意!
乳児院の現状として、人手不足となっている施設が多くあります。
そのために人数ギリギリで運営されている部分があります。
そのような職場では、場合によっては仕事に無理がでてくることもあります。
施設によって、人員配置や各スタッフの仕事量などは大きく変わってきます。
気になる施設については、施設の規模、それに対する人員をよく見比べておくことが大切ですよ。
まとめ
保育士が活躍できる場所は保育園だけではありません。
乳児院についてこれまでよく知らなかった方も、転職先の候補として一度検討してみるのも良いかもしれませんね。