保育士のパート職ってどう?主婦から現場に復帰するときに注意したいこと

保育士として働いていた経験があったとしても、結婚や出産のために退職して現場を離れていた場合、以前と同じように働くのは難しいと想像する人は多いです。

保育士は体力も気力も使うハードな仕事なので、家事と育児をこなしながら続けられるか不安になるもの。

そこで、ブランクを経て復帰する際は、いきなり正職員として働くのではなく、パートとして雇用してもらう保育士さんも多いのです。

では、パート職の保育士として復帰することについて、考えていきましょう。

保育士のパート職ってどう?働くメリットとデメリットについて

正職員とは違ったメリットやデメリットがあるのがパート保育士。

まずは、具体的にどのような違いがあるのかご紹介します。

保育士パート職のメリット

①勤務時間や日数を選べる

メリットとしてまず大きいのが勤務日数や勤務時間を選べること。

正職員は基本的には勤務日数も勤務時間も選べません。

シフト制で回しているところがほとんどですが、週5日・一日8時間のフルタイム勤務です。

一方パート保育士としての働き方は様々。

週2~3日、一日4~6時間の短時間勤務も可能です。もちろんパート保育士でもフルタイムで働く人もいます。

自分の都合に合わせた働き方ができるので続けやすいですね。

②仕事内容は補助が中心に

もう一つは、仕事内容が補助的であること。

基本的にパート保育士が一人でクラス担任を任されることはほとんどありません。

欠員が出た場合に担任の代わりを行うことはありますが、正規の保育士の補助的業務がメインです。

子どもの活動をサポートしたり、活動の準備や片付けなど担任のフォローをしたりする役割なので、責任や負担も正職員ほど重くないというのが働きやすさの理由です。

保育士に多い持ち帰り仕事もないので、仕事とプライベートをしっかりと区別することができます。

保育士パート職のデメリット

①収入は減ってしまう

デメリットとして大きいのは収入が減ること。

正職員が月給制であるのに対し、パート保育士は時給制です。

そのため、働いた時間分しか支給されません。

小さい子どもがいる場合などは子どもの体調不良で仕事を休む日もあるでしょう。

正職員は有給休暇が消化されるだけですが、パートには有給制度がない職場もあり、その場合は休んだ分だけマイナスになってしまいます。

昇給も頻繁にはありません。

また、ボーナスや各種手当もない場合がほとんどなので、トータルで見ても正職員時代からグンと収入が下がるというデメリットがあります。

②社会保険等に加入できないことも多い

もう一つは、社会保険などに加入できないこと。

パート保育士は社会保険に加入できない場合がほとんどで、健康保険や年金などに関しては自分で国民健康保険・国民年金に加入し支払っていかなければなりません。

夫の扶養に入ることができれば問題ありませんが、夫が自営業などの場合は扶養に入ることができないので注意が必要です。

また、勤務日数や勤務時間が少ないと雇用保険にも加入できないため、退職後に失業保険の受給ができないというデメリットもあります。

主婦からパート保育士として復帰するときに注意したいこと

では、実際に主婦としての期間を経てパート保育士に復帰する場合、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。

気を付けたいことについておさえておきましょう。

パート保育士として復帰するときの注意点①

扶養範囲内で働く場合、働きすぎないよう注意が必要。

パート保育士という働き方を選ぶ人の多くが夫の扶養に入っています。

そのため、年収が上限を超えてしまうと、扶養から外れなければならなくなってしまい、注意が必要です。

職場で調整してくれるところもありますが、自分自身でも勤務時間や勤務日数を毎月超えないよう気を付けるようにしましょう。

パート保育士として復帰するときの注意点②

勤務時間まではしっかり働き、自分で区切りをつけて帰ること。

保育園はとても忙しく、パートの役割も重要なので自分で勤務時間が終わったら区切りをつけて帰らないと、なかなか帰れません。

うっかりサービス残業を続けてしまったら何のためにパートになったのかわからないですよね。

最初が肝心なので、自分で切り上げて帰る習慣をつけることが大切。

正職員の保育士がまだ働いているのに帰るのは心苦しいかもしれませんが、そこは割り切りましょう。

その分、勤務時間内はしっかりと役立てるよう仕事しましょうね。

パート保育士として復帰するときの注意点③

保育に必要な情報や引継ぎなど、自分から聞くようにすること。

パート保育士は勤務時間が保育時間であることがほとんどなので、ゆっくりと引継ぎなどを受けている時間がありません。

自分が関わるクラスの子どものことや活動内容など、意識的に自分から聞くようにしないと連絡の行き違いが起きてしまう原因になります。

また、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうことにもつながるので、自分一人で判断しないことが大切。

正規の保育士の求めているサポートができることが子どもたちにとってもいい保育につながります。

こまめに自分から声をかけて連携を取りながら保育を進めていきましょう。

パート保育士が働きやすい職場の特徴は?どうやって見つけたらいい?

パート保育士という働き方を選ぶ理由は、働きやすいということですよね。

でも、賢く職場を選ばないと、わざわざパート保育士にしたのに働きづらいということになり兼ねません。

そこで、働きやすい職場の見極め方についてお伝えします。

①保育士の数が十分であること

保育士がギリギリの状態だと、急な残業や早出を頼まれたりすることが多くなってしまいます。

また、欠員が出たときに担任業務をする頻度も高くなります。自分も休みづらいですよね。

保育士が少ない園や小さな園は、子育て中のパート保育士には負担が大きいと考えられるのです。

②保育士の年齢層が厚いこと

若い保育士ばかりの園は、退職者が多いと考えられるため、働きづらいと予想されます。

年齢層が厚く、若い保育士もいればベテランも揃っているような園を選ぶようにしましょう。

③保育士たちの雰囲気がいいこと

働きやすさの大きな理由は人間関係の良さにあります。

保育士たちが和気あいあいと楽しそうに保育しているような園なら、新しく飛び込んでいっても慣れやすいのではないでしょうか。

事前に見学する際には、保育士たちの雰囲気はチェックしておきましょう。

④自宅から通いやすいこと

職場を選ぶ際に、パートで働くなら自宅から近い場所にしぼっておきましょう。

せっかく勤務時間が短くても通勤に時間がかかったら意味がないですよね。

通いやすいというのは最低条件なのです。

まとめ

パート保育士として働くことについて、イメージが湧いてきたでしょうか。

働きやすい職場を選ぶことができれば、仕事とプライベートのバランスも取りやすく、復帰のハードルも低いのがパート保育士のいいところ。

長く続けることができたら、ゆくゆくは正職員への道もあるかもしれません。

まずは無理なく働き続けていくことが大切ですね。

メリットもデメリットもありますが、働き方の一つとして、パート保育士も視野に入れてみてはいかがでしょう。

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