この記事では「保育士の年度途中の退職」についてお話ししたいと思います。
保育士が年度途中で辞めるのは、非常に勇気のいることですよね。
けれど、「もう年度末までここでは働けない…!」そう悩んでいる方もいますよね。
ただし、何も準備しないで年度途中で辞めると、後から後悔することも…。
年度途中でも、後悔せず出来るだけ円満に退職するためにやるべきこと、考えるべきことをまとめてみました。
目次
年度の途中で辞めたい保育士さんが知っておきたいこと
なぜなら、一年間を見通しての年間カリキュラムがあり、それに基づいて人事が決定されたり、更に細かいカリキュラムが組まれていくからです。
普通の会社員に例えると、「年間カリキュラム=1つのプロジェクト」といったところでしょうか。
年度途中の退職を考えている人には”酷な言い方”になりますが、年度の途中で辞めることは、「プロジェクトを途中で投げ出して辞める」のと同じことになりますね。
辞めたいと思う理由が何にせよ、年度途中で辞めることは、同僚保育士や保護者だけでなく何より子どもにも負担がかかります。
まずはそのことを忘れずに!
とはいえ、「そんなことわかっているけど、やっぱり年度末まで働けない!」と悩んでこれを読んでいる人もいるかもしれません。
年度の途中で退職する前に確認したい3つのこととは?
年度途中での退職は、歓迎されることではないものの、できないわけではありません。
しかし、場合によっては周囲だけでなく辞めるあなた自身にとってマイナスになることもあります。
①退職は年度末まで待てないのか?
繰り返しになりますが、保育士の退職は年度末が原則です!
辞めたい意思表示をしても引き止められたり、辞めるまでの間、周囲とぎくしゃくすることもあるでしょう。
◆一時ではありますがその気まずさに耐えられますか?
◆引き止められてもしっかりと辞めたい理由を説明できますか?
この時点で迷いが生じるようだったら、年度末までは退職を延期してもいいかもしれません。
「あと○ヶ月」と思えば頑張れることもあるでしょうし、その間にいい転職先を見つけられる可能性もありますね。
ただし、体力的、精神的に限界(もしくは限界が近い)の場合は、早めに決断することをお勧めします!
年度末を待っている間に深刻な病気に発展する可能性があるからです。
ご自分の体の健康は何より大切なものですよね。
少なくとも、保育業界のルールなんかよりはよっぽど大切なはず!
②退職した後の転職先は決まってる?
保育の求人は、新年度に向けて秋から年末にかけて最も多くなります。
「保育士不足だし、一年中保育の求人結構ある!」
と求人サイトなどを見ると思うかもしれませんが、その中で「雇用条件や環境の良い職場」となると数は少なくなってきます。
せっかく転職しても、今より悪い条件や環境では意味がありませんよね。
求人の数だけで「転職先はいくらでもある」とは思わないでください!
もし転職先を決めていないなら、次の転職先の情報収集くらいは始めておくと良いでしょう。
とくに忙しい方なら、住んでいる地域や希望条件だけ登録しておいて、「良い求人」が見つかったときにすぐ知らせてもらえるように準備しておきましょう。
これから転職するかもしれない方は、チェックしてみて下さいね!

③保育園との契約は大丈夫?
少ないケースですが、明確な理由(病気や介護、パワハラなど)がないとこちらの意志だけではすぐに退職できない場合があります。
もちろん、契約期間が決まっていても一定の条件を満たしていれば退職する権利はあります。
自分の契約はどれにあてはまるのか確認してから退職を切り出しましょう!
保育園を辞める意志が固まったら
まずは、退職の時期を決めましょう!
法律的には、退職の2週間前までに退職願を出せばいいことになっていますが、一般的には引き継ぎや後任探しなども考慮して2ヶ月~3ヶ月前に職場に伝えます。
保育士の場合は、行事や学期などの区切りがあるので「運動会後まで」「2学期が終わったら」など、だいたいの目安を決めておきましょう。
大きい行事の直前に退職することはできるだけ避けたいですね。
後任が見つからなくて引き止められることもあるでしょうが、そこはあなた自身の判断になります。
後任が決まらなくても、あなたが退職を延期することは義務ではありません。
そもそも年度途中で退職するにはそれなりの理由があるはず。
後任がなかなか決まらないと、退職がどんどん延期されてしまいます。
時期を決めたら、なるべく早く職場長に伝えましょう
言いづらいことなので切り出しにくいかもしれませんが、伝えないとどんどん退職が遠のいてしまいます。
上記のように、退職したい時期のだいたい2ヶ月前くらいまでにはきちんと伝えましょう。
ゆっくり話せる環境で、きちんと理由を伝えられるといいですね。
理解のある職場長なら、同僚保育士に伝える時期や伝え方も相談しておきましょう。
会議などの場で伝えるのか、同じ学年・クラスの先生にだけ先に伝えるのか…伝え方も様々です。
まとめ
保育士が年度途中での退職は、きちんと考えた上で、周囲のことも考えた手順を踏めば、出来ない事ではありません。
人によっては
「子どもへの責任を途中で投げ出すなんて」
と悪いことのように言われるかもしれませんが、身体や心が病んだまま子どもと接するよりいいのでは?
と個人的には思います。
深刻に悩んでいる場合は、しっかりと休みを取ったり、環境の良い職場を探してみるのも良いでしょう。
憧れだった保育士さんになれたのですし、「辞めたい…」と思いながら働いてるのは勿体ないことだと思います。