保育士の転職で志望動機を書くときのポイントと例文集

面接などで重要視されるのが「志望動機」です。

「なぜこの保育園で働きたいのか」「なぜ保育士という仕事を選んだのか」など、園側はとても気になる内容です。

志望動機というのは、雇う園側にとっても大切な情報になるだけでなく、転職する際の「やる気」や「熱意」を園側に伝えるチャンスでもあるます。

今回は失敗しない志望動機の書き方のポイントや、例文を紹介します。

保育士の転職で志望動機を書くときの考え方と基本的な構成

まず、志望動機を書く上で大切なのは、相手に「この人と一緒に働きたい」と思わせる事です。

その為には「なぜこの園を希望したのか」「この園のどういった部分に惹かれたのか」「なぜ保育士という仕事を選んだのか」などを明確に記入する必要があります。

「なぜその保育園なのか?入職後どう働いていきたいのか?」をしっかりと伝えよう

認可園、無認可園、小規模保育、企業運営の保育園など、保育運営も多様化し、多くの保育園があります。

なので、「この園に決めた」という理由は最も大切になってきます。

保育園によっては、運動遊びや幼児体育に力を入れている保育園や、音楽、リトミック、様々なカリキュラムを取り入れている保育園もあります。

自分の得意分野を活かせるカリキュラムを取り入れている保育園であれば、自分のこれまでの経験がこの園で活かせるという点を、アピールすると良いでしょう。

又、株式会社が運営している保育園であれば、園長や、管理職を目指すという事も十分に可能です。

保育現場だけでなく、いずれはその保育園のトップに立ち、子どもを保育する保育士育成にも力を入れていきたいという事も、園によってはアピールする事が出来ます。

3つの流れで志望動機を考えてみよう

志望動機を考える際、ダラダラと長い文章を並べても何が言いたいのか分からない、伝わらないという事が起こります。

要点を絞って考えるために、3つの流れから志望動機を考えてみます。

①その園を志望している理由は?

やはり一番大切になる部分が「あぜこの園を選んだのか」です。

この部分の考え方としては、「保育理念」「保育内容」「保育環境」「キャリアアップ」という点からだと、考えやすくなります。

その園の保育に対する考え方に賛同している事や、取り入れている保育内容が魅力的、職員の雰囲気が良い、

働きやすそうな環境、キャリアを積めば上を目指せるなど、その保育園の特徴に賛同した部分を組み込む事が大切です。

「家から近い」「給料が良い」「残業が無い」といった事はNGワードです。

実際に魅力的な事ですが、その園を選んだ理由に挙げてしまうと、仕事に対する熱意は伝わりません。

「保育士以外の仕事はもっと給料は良い!」と、相手に思われてしまえば、一緒に仕事がしてみたいとはなりません。

残業が無い!と公表している保育園でも、行事前の忙しい時期になれば多少の残業は実在します。

「残業が無いからここを選びました」という人に対しては、長い目で見て仕事を任せようとは思われないので、気をつけましょう。

②自分がアピールできる事は?(やってきた事など)

志望動機をまとめる上で、自分のアピールポイントを伝える事は大切です。

新卒者であれば、「学生時代に運動部でキャプテンを務めていた」「ピアノが得意」など、

自分のスキルを伝え、キャリアのある人であれば、「主任を務めていた」「子育て経験がある」「今後管理職を目指している」という事がアピールに繋がります。

保育士という仕事は、「活発」「チームワーク」「気配り」といった面が重要視されます。

これまでの経験で自分の考えや、取り組みが評価された事などを伝えるのも、良いアピールになります。

③それを活かして、入職後はどのように働いていきたい?

先程のアピールから、「活発」「チームワーク」「気配り」に繋げてると、「この保育園でも十分に働いてくれる」と思われます。

運動経験がある人なら、子ども相手と元気よく接する保育ができる事、運動部で培ってきたチームワークを活かせる事、ピアノが得意なら、そのまま保育に役立てます。

保育現場での経験がある人、管理職を目指す人であれば、これまでの経験を活かし、保育だけでなく、保育士育成にも携わっていく事をアピールすると、高評価を得られます。

自分のアピールだけで終わってしまうと、ただの「自慢」になってしまうので、「自分の良さを仕事にも活かせる」という事をしっかりと伝えましょう。

パターン別!保育士転職における志望動機の例文集

ここからは、様々なパターンごとの志望動機の例文を紹介します。

志望動機の例文その①:「保育経験2〜3年で転職する人」をテーマにした志望動機

新卒から保育士として3年間働き、主に乳児クラスを担当していました。

貴園は様々な教育カリキュラムを取り入れており、幼児教育を通して素晴らしい感性の育ちを感じます。

また、園見学の際に拝見した活き活きとした子ども達の表情や、明るい雰囲気で保育を行う職員の姿が印象に残っています。

これまで培ってきた乳児保育の経験を活かしながら、貴園の保育に刺激を受け、保育の幅を広げていきたいと思います。

保育士2〜3年での転職というのは多く、ニーズも高いです。

保育経験を見ながらも、人柄を重要視しているので、自己PRに加えて、これまでの経験などを盛り込むと良いでしょう。

志望動機の例文その②:「保育運営に魅力を感じた人」をテーマにした志望動機

クラス担任だけでなく、主任や園長という道が拓けるという社風に魅力を感じています。

保育士として子ども達の成長の手助けや、保護者支援にも力を入れるだけでなく、いずれは管理職を目指し、

保育士育成や、保育士が働きやすい環境を整え、社会問題である保育士不足の解消に、微力ながらも立ち向かっていきたいと思います。

特に株式会社運営の保育園だと、主任や園長へのキャリアパスが導入されています。

保育現場だけでなく、管理職を目指すという明確な目標を伝える志望動機です。

志望動機の例文その③:「出産を期に退職した後、転職を考える人」をテーマにした志望動機

保育士としての経験は○○年あり、乳児から幼児まで全体的に携わっていました。

その後出産を期に退職をしました。しかし、我が子を預ける保育園を探す際に苦労が多く、「保育士不足」という問題が間近に感じ、

保育士として待機児童の解消に少しでも貢献したいという思いで、保育士復帰を選択しました。

これまでの保育経験や子育て経験を活かし、保育だけでなく、保護者支援などにも力を入れたいと思います。

 

志望動機の例文その④:「自分の得意分野が活かせる職場」をテーマにした志望動機

私は小さい頃からピアノを習っていて、子ども達にも音楽の楽しさを教えてきました。

貴園の音楽を取り入れた保育に魅力を感じ、これまで培ってきた音楽の経験を更に活かせると思いました。

合唱や合奏、リトミックなど、様々な音楽教育を取り入れ、子ども達が音楽に触れる機会を作っていきたいです。

 

志望動機の例文その⑤:「異業種から保育に転職する人」をテーマにした志望動機

学生の頃に保育士資格を取得しましたが、保育現場で働く事はなく、一般企業で働いてきました。

子育ても終え、子ども達が手から離れていくと、改めて「保育士として働きたい」という気持ちが芽生えてきました。

子育て経験はあれど、保育士としての経験は手薄ですが、これまでの仕事ではパソコンのスキルを身につけたり、会議などを通して職員とのチームワークを大切にしてきました。

仕事では培った経験と、子育ての経験を活かし、子ども達の成長のサポートを行いたいと考えております。

 

より良い志望動機を書くための3つのヒント

志望動機には、自分のアピールや経験などを組み込んでいきますが、その志望動機を更に濃い内容にしていく方法を紹介します。

園見学に行ってみる

その園の特徴や、良さを知るためには見学に行く事が一番です。

実際に見てみると、求人誌やハローワークでは見る事の出来ない職場の雰囲気や、人間関係などを見る事が出来ます。

実際に見て良いと感じた事を、志望動機に組み込むと信憑性も高まります。

複数の保育園と比較してみる

「様々な園を検討した結果、ここに決めました」という最終的な決断は、採用する園側からしても嬉しいものです。

複数の園を見比べる事で、その園の良い面が際立つ事もあるので、「比べてみて、ここが良い」という内容は、志望動機の内容を良くしてくれます。

転職エージェントに園の特徴を聞いたり、志望動機を添削してもらう

「転職エージェント」というサービスを利用すると、面接や書類対策などを行ってくれるため、忙しい中での転職活動の手助けとなります。

転職エージェントは求人を掲載している保育園と直接やり取りをしているので、その園の雰囲気や特徴などを把握しています。

その生きた情報を取り入れながら志望動機やその他の書類を作成する事もオススメです。

まとめ

転職の際に、志望動機というのはとても重要な項目です。

自分のアピールだけでなく、なぜこの園を選んだのか、自分の長所をどう活かしていけるのか、という点を盛り込みながら、自分の保育に対する熱意・やる気を伝えていきましょう。

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