お世話になった方へ、保育士が退職するときの挨拶・スピーチのポイントと例文

保育士が退職する際、それまで関わってきた人たちに挨拶をします。

お世話になった職員たちだけでなく、子どもたちや保護者にも最後に一言話せるといいですね。

園によっては、お別れ会をしてくれて全園児の前で挨拶する機会もあるかもしれません。

そこで、お互い気持ちのいい関係で退職するために、挨拶のポイントや良い挨拶の例文をご紹介します。

保育士の退職挨拶のポイントと例文(職場のスタッフに向けて)

まずは、職場のスタッフに向けての挨拶のポイントと例文をご紹介します。

挨拶するときのポイント

挨拶に含ませるのは「感謝の気持ち」と「スタッフへの気遣い」。

この2点は必ず入れるようにしましょう。

特に、退職する自分のこれまでと今後について話しがちになりますが、自分のことばかりダラダラ話すのはあまりよくありません。

自分がしてもらったことへの感謝と残されたスタッフを応援する気持ちを話すと好感が持たれやすいです。

挨拶の例文

では、良い挨拶の例文を2つご紹介します。

例文①

本日を持ちまして、退職することになりました。〇年間、本当にお世話になりました。

○○保育園の思い出はたくさんあります。

子どもたちとの関わり方がわからず悩んでいたときには、先輩方が親身になって相談に乗って下さいました。

悩みの尽きない日々でしたが、皆さんに支えられて、子どもたちとの毎日を楽しむことができるようになったのは本当に嬉しかったです。

ここで学んだことを、私のこれからの人生に生かして頑張りたいと思います。

皆さんもお身体を大切に、これからもご活躍下さい。

本当にありがとうございました。

 

例文②

今まで大変お世話になり、本当にありがとうございました。

○○保育園で過ごした〇年間はあっという間で、とても中身の濃い毎日だったと思います。

保育士は楽しいだけの仕事ではありませんでしたが、皆さんと一緒に子どもたちのことを考えたり悩んだりした毎日は、自分にとって本当に大切な経験になりました。

保育士としても人としても勉強したことを、これからも忘れずに生きていきたいと思います。

皆さんのご健康とご活躍をずっとお祈りしています。

 

保育士の退職挨拶のポイントと例文(保護者の方々に向けて)

次に、保護者の方への挨拶のポイントと例文をご紹介します。

保護者全員の前で話す機会がなく、お迎えの際に一人ひとりに挨拶するという園もあるでしょう。

その場合は、ポイントだけは忘れず自然な会話の中で伝えるようにして下さい。

挨拶するときのポイント

保護者に必ず伝えたいのは、「感謝の気持ち」です。

子どもの保育をさせていただいたこと、保育を理解し協力していただいたことへの感謝です。

子どもや保護者と関わることができて嬉しかったという思いと、これからも応援しているということを併せて伝えましょう。

また、保護者には情の厚い方が多く、つい湿っぽくなりがちですが、あまり暗くならないよう明るく挨拶できるといいですね。

挨拶の例文

では、良い挨拶の例文を2つご紹介します。

例文①

この度、○○保育園を退職することになりました。今まで、大切なお子さんの保育に携わることができ、本当に幸せでした。

至らない点がたくさんあったにもかかわらず、いつも温かく見守り支えて下さり、ありがとうございました。

ご家庭でのエピソードを聞かせていただいたり、お子さんの成長を一緒に喜んだりできたことが、とても嬉しかったです。

これからも、お子さんとお家の方がお元気でご活躍されることを願っております。

 

例文②

本日を持ちまして○○保育園を退職いたします。

今まで、保護者の皆様には日頃の保育や様々な行事にご理解・ご協力いただき、本当に感謝しております。

皆様の支えがあったから、私自身も子どもたちとの日々を楽しむことができました。

0歳クラスから見てきたお子さんを卒園まで見届けることができないのは寂しいですが、きっと立派に成長していくと信じています。

これからも心の中でずっと応援しています。今まで本当にありがとうございました。

 

保育士の退職挨拶のポイントと例文(園児たちに向けて)

園児に挨拶する際には、年齢によって言葉を選ぶようにしましょう。

低年齢の子どもでもわかりやすい言葉で簡潔に伝えれば、理解できるものです。

挨拶するときのポイントと例文をお伝えします。

挨拶するときのポイント

「今までありがとう」と「これからも応援しています」。

この2つをわかりやすく伝えるようにしましょう。

子どもたちを前にすると寂しくなってしまうかもしれませんが、子どもを不安にさせないよう、明るく話すことが大切です。

挨拶の例文

①乳児クラス(2歳)の子どもたちへ

先生は、○○保育園とさよならすることになったの。

今まで、みんなといっぱい遊べて楽しかったよ。先生といっぱい遊んでくれてありがとうね。

みんなのことずっと忘れないよ。

これからも、いっぱい遊んで、いっぱいごはん食べて、いっぱい大きくなってね。

○○保育園は楽しいこといっぱいあるから、みんな毎日元気に来てください。みんなのこと、ずっと大好きだよ。

 

②幼児クラス(4歳)の子どもたちへ

先生は、○○保育園を卒園することになりました。

△△(年長)組さんと一緒だね。

今までみんなと毎日遊んだり、ご飯食べたり、お散歩したり、お歌うたったり、たくさん楽しいことがありました。

みんなと一緒にいられて、本当に嬉しかったよ。

いつも元気いっぱいのみんなから、先生もたくさん元気をもらいました。

優しくて心の強いみんななら、これからも大丈夫。

立派なお兄さんお姉さんになれると信じています。

ずっと応援しているからね。先生は、みんなのことがずっと大好きです。

 

保育士が退職の挨拶をするときの注意点やマナーについて

退職の際は、いろいろな思いがこみ上げてきて、上手く話せなくなるかもしれません。

明るくお別れしたいという気持ちを持っていれば、上手く話せなくても大丈夫です。

終始どんよりと暗いのはNG。

ちょっとウルッときてしまっても、持ち直す心づもりで臨みましょう。

また、退職する自分のことよりも残される人たちに思いを馳せるようにするのがマナー。

特に不安にさせるようなことを言ってはいけません。

子どもたちには先生と離れてしまっても大丈夫と自信を持てるようにしてあげたいですよね。

大好きという気持ちや子どもたちの良いところを言葉で伝えるといいでしょう。

職場のスタッフや保護者には色々語りたくなっても、最後は感謝で締めることを忘れずに。

まとめ

保育士が退職するときの挨拶についてお伝えしてきました。

退職理由が前向きなものとは限らないので、明るくお別れするのは難しい場合もあるかもしれません。

それでも、最後は感謝と応援する気持ちを伝えて笑顔で退職するようにしたいものです。

終わり良ければすべて良しと言うように、退職の挨拶にはそれまでの保育士人生がかかっています。

最後まで相手を思いやる気持ちを忘れず、スタッフにも保護者にも子どもたちにも、笑顔で明るくお別れしましょう。

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