人間関係が原因で保育士を辞めたい人の悩みと対処法

保育園は女性の職員が多い、特殊な職場です。

チームワークが何より大事な乳児のクラスなどでは、なにかと軋轢が起きやすく、残念ながら人間関係がうまくいかないケースも多々あります。

「我慢できない私が悪いのだろうか」と、思いながら仕事をするのは辛いものですね。

よくあるケースと、対処法について考えていきます。

もう辞めたい…保育士によくある人間関係の悩みとは

保育士によくある人間関係の悩み①:連携がうまく取れない

保育のやり方は、ひとつではありません。

子どもたちの惹きつけ方はある程度先生の個性が尊重されてこそ、生き生きした保育になるものです。

また、小さな年齢のクラスでは、保育士同士が連携し合わないと、子どもたち全員を集中させることはできません。

複数担任のクラスで、子どもを惹きつけている最中に保育を中断するような横槍を入れられる、

保育を進行している時に、ふっと保育室から出て行ってしまい補佐をしてくれない、というようなことをされると、とても困ってしまいます。

保育士によくある人間関係の悩み②:ケガが起きたときの対応

子供の怪我は「防げなかった」とは言えないのですが、実際止められないこともありますね…。

自分の目の前で起きた怪我であれば、いちばんに報告する責任がありますね。

しかし、誰もどうしようもない状態で偶然起きてしまったような出来事を「あなたのせい」という雰囲気でなじられるときはどうしたらいいのでしょうか。

その場に居合わせた保育士は全員、反省すべき動きが考えられるわけです。

保育士のモラルが出る場面ですね。

保育士によくある人間関係の悩み③:独特の雰囲気や陰口

よくわからない暗黙のルールを作られ、空気を読めないと、陰で悪口を言われることもよくあることです。

体育会系の動きを要求され、先輩がお茶を入れようとしたら代わらなくてはいけない、保育の流れを止めてでも、先輩を立てなくてはいけない、といったこともあります。

特定の先生のちょっとしたミスをいつまでも陰口で叩くということも、クラス全体の雰囲気を悪くし、

皆でフォローしながらの円滑なクラス運営を進めていけなくなるような空気にしてしまいます。

子どもの安全を守り、健全な情緒を育む仕事を阻害するような行為は、職務上の妨害でもありますね。

保育園での人間関係の悩みを解決するには

人間関係の悩みを解決するポイント①:保育士同士の連携を取るコツ

力関係がある職員間で、このような保育の非協力をされると

「私が良い保育をしていれば協力してもらえるのだろうか。それとも、自分が力不足だから子どもたちをまとめられないのだろうか…」

といった誤った意識を植え付けられてしまうことがあるので、厄介です。

ネグレクトされる子どもたちの気持ちと同じ原理が働いていると考えると、分かりやすいかと思います。

しかし職場は大人同士の関係ですので、少し頭を使って周囲に助けを求めることをお勧めします。

「私にもっと力があればよいのですが、まだ経験不足なので、○○先生にも一緒に盛り上げてもらえると、子どもたちをまとめられると思うのです。」

といったように、自分の困りごとを「子どもたちに不利益を与えないため」という形で伝えていきましょう。

人間関係の悩みを解決するポイント②:ケガが起きたときの対応

子どもの怪我が起きてしまったとき、まずは状況をしっかり把握します。

子どもの具合と、事故が起きた因果関係を捉えます。

自分なりに、誰がどういう動きをしていたか、自分はどうすべきだったかを考えてみます。

もし「なんで見てなかったの?」「どうして止めなかったの?」となじられたら、こんなふうに言ってみてはどうでしょう。

●先生たちがちょっと遠くに動いてしまい、自分で見切れなくなっていた場合は…

→「目が足りなくなってきていたので、早めに手助けを呼べばよかったです。」

●手を出さず子どもの動きを見守っていて、運動に失敗した場合は…

→「○○ちゃんが昨日うまく出来ているのを見たので、見守っていたのですが、今日はだいぶ興奮していたので、支えてあげるべきでした。」

自分がどうして事故を防げない動きをしたのかを説明するのは、いいわけではなく、客観的な反省と今後の対策になります。

表情は申し訳なかったことを表わし、伝えるべきことはきちんと伝えると良いと思います。

きちんとした答えが返ってくると、責めた側も一瞬冷静になります。

人間関係の悩みを解決するポイント③:独特の雰囲気や陰口への対応

よく分からない暗黙のルールや、陰口によって、保育室の雰囲気が悪くなると、だんだんと、必要な伝達事項も話したくなくなっていきます。

質問したくても、相手が怖いのでなるべく話しかけたくない、ということになりますね。

しかし、保育において連絡が行き違うことは、大変危険な場面を引き起こすこともあります!

それだけは避けなくてはいけません。

子どもたちのために強くならなければならないときは、「笑顔」が武器です。

保護者に接するように、と考えるとやりやすいかと思います。

必要最小限だけでいいので、情報を交換しましょう。

とても難しいのですが、保育の仕事の性質上、明るさを保つことで陰口などによる良くない雰囲気に対抗することが、理にかなう有効なやり方です。

そのうちに、空気が変わってくることも、実際にありますからね。

まとめ: 人間関係が悪くて辞めたいと悩んでいる保育士さんへ

当事者には大きな悩みである、よくある人間関係のトラブルについて挙げてきました。

これらは、自分の力で事態を好転させる可能性が少しあるケースです。

しかし、とても対応が無理なケースも実際にあります!

例えば、子どもたちへの虐待とも取れるような対応がなされていて、保育士同士もぎくしゃくしているケースや、

自分の心身の健康が維持できないくらいに事態が悪くなってしまった場合は、自主退職することも視野において、園長先生や主任に状況を伝えるべきです。

自主退職という道を選ぶことになった時、ひとりぼっちの状態で辞めないことも、大切ではないかと思います。

味方になり動いてはくれなかった仲間でも、「状況は知っていた」「良くないとは思っていた」というある程度の共感はしてくれるものです。

そのことを次に進むための追い風のひとつにしていただきたいと思います!

また、実際に問題が解決しなくても「あの先生も同じようなことを言われている」という仲間を職場の中で見つけると、急に気持ちが軽くなることがありますね。

精神的にラクになると、一日一日をなんとか過ごすことができることもあります。

そのうちに状況が変わってくることもありますよ。

決して追い込まれないようにしてくださいね!

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