転職面接の時によく聞かれる質問の中に「前の職場はどうして退職したのですか?」というものがあります。
退職理由を聞かれることはどこでもよくあることなのですが、答えづらい場面もありますよね。
保育士の転職の理由の多くは人間関係です。
それそのままいうわけにはいきませんよね。
つまり本音と建前は使い分けなければなりません。
どんな風に答えると印象よくなるのでしょうか?
理由ごとに細かくご説明しましょう。
転職面接で前の職場を辞めた理由を答えるときに注意したいこと
転職の面接の時に前に職場を辞めた理由を聞かれることが多いでしょう。
そんな時に素直に話すことが必ずしも印象を良くするとは言えません。
注意しなければならない点もあります。
面接の時によい印象を与えられる答え方をマスターしておかなければいけませんね。
前の職場を辞めた理由を答えるときの注意点①:前の保育園の悪口を言わない
前の職場に不満があってやめた場合、退職理由を聞かれるとつい前の職場の悪口を言ってしまいそうになります。
前の職場のことについての悪口なだけで、就職したいと考えている保育園ではないので構わないと思うかもしれませんが、それは違います。
面接をしている時にはあなたという人間を深く知りません。
そんな時に悪口を言う場面を見ると、「悪口を言う人」というレッテルが張られます。
印象は悪いですよね。
前の職場を辞めた理由を答えるときの注意点②:否定的な内容にしない
否定的な内容を話すのもよくありません。
「つらかった」「しんどかった」など否定的な言葉が続くと、前の職場がどんな状況かわからないので、
あなたに対して「すぐに弱音を吐く人」というレッテルが張られる可能性があります。
それも印象が良くありませんよね。
ネガティブな人よりもポジティブな人の方が一緒に働きたいと思うでしょう。
ときには本音と建前の使い分けも必要、よくある退職理由を上手く伝えるには(例文付き)
体調不良が原因の退職理由を伝えるときのポイントと例文
体調不良の場合は不可抗力だったりしますが、そのままの理由を伝えると体力がないともとらえられがちです。
保育士が体が資本な部分が多いので、健康であることが重要視されています。
体調を崩してしまった時はあったが、今は改善し健康であることを伝えましょう。
例文
仕事と生活環境の負担とが重なっていまい、一時的に体調を崩してしまいましたが、
今では改善し、より自分の生活とバランスのとりやすい職場で働き、仕事に集中したいと考えました。
保護者が原因の退職理由を伝えるときのポイント
保護者の対応に悩んで退職をしてしまうこともあるでしょう。
こちらも人間ですから、どうしても合わない保護者も存在します。
感覚の違いからクレームになったり、モンスターペアレントにつかまってしまったりしますね。
保護者とのトラブルは一番嫌われる内容です。
不採用とさえるケースも多くあります。
そんな場合は保護者が原因ということは伏せておくといいでしょう。
大きく人間関係とするか、保育方針の話に変えるなど工夫することが大切です。
保護者とのトラブルであなたの非は一切ないとしても、トラブルを知らないので保護者対応ができない人なのかもしれないと思われがちです。
同僚保育士や主任・園長先生が原因の退職理由を伝えるときのポイントと例文
人間関係で退職する保育士はとても多くいます。
保育園はまだまだ小さな女社会ですから、ドライにいかないことも多くあります。
そんな状況は、多かれ少なかれどこの保育園でもあることです。
ですから、理由を直接伝えると「ここでもやっていけないのでは?」と思われてしまうのです。
努力はしたが難しい部分があったという流れを作りましょう。
そしてこんな人間関係にしたいというような気持ちが伝わる内容にします。
例文
前の職場では、出来ない人に対して厳しい対応をする職員が多く、相談して解決する姿勢はありませんでした。
私は周りと連携を取ってチームワークよく仕事をしたいと考えており、転職を決意しました。
給料が原因の退職理由を伝えるときのポイントと例文
保育士の給料が低いことはもう有名なことですよね。
保育園によっても給料は大きく異なります。
給料が低いという理由で退職をするのは、やむおえないことですね。
こんな場合は少し方向性を変えることが大切です。
給料が低いというマイナスな情報に志望動機を加えると内容が強くなります。
例文
前職では、能力や資格の取得で評価をされる仕組みがなく、モチベーション維持が難しい状態にありました。
貴園では仕事での技術や能力を評価していただけるということで応募させていただきました。
保育方針が原因の退職理由を伝えるときのポイントと例文
保育方針の違いで退職する場合があります。
保育方針はその園によっていろいろですから、就職する時には気が付かなかったような不一致も働く中で、どんどん浮き彫りになっていくものです。
退職理由としては、保育方針の不一致が一番表現しやすい内容ですが、
保育してみて違ったから退職したというと「ここでも不一致があればすぐに辞めてしまうのではないか」と考えてしまいます。
努力をしたが、不一致の部分は埋められなかったという流れにするといいでしょう。
そして、志望する保育園の保育方針に感銘を受けたというといいでしょう。
例文
子どもたちと個々に関わって対応していく保育を大切にしたいと考えていましたが、
前園ではそれが叶わず、話し合いも進めてまいりましたが難しいということで、退職を決意しました。
貴園では1人1人を大切にした保育をされているということに感銘を受け、ぜひここで保育をしたいと思いました。
仕事量が原因の退職理由を伝えるときのポイントと例文
保育士が子どもの量に対して少ないと言われていますが、それはつまり保育士が抱える仕事が多いということなのです。
休日でも家で、保育の準備や仕上げをしなければ保育が進まないことも多く、また週休2日制というのもままならないところばかりです。
またさらに拍車をかけているのが、正規の保育士が少ない点です。
そのことで正規の保育士の仕事量はさらにアップしているのです。
完全にオーバーワークですね。
そんな状況はどこの保育園でもわかっていることですので、残業や休暇が原因というと「残業させたらやめれてしまうかもしれない」と思われがちです。
そうならないために、やむ終えなく退職したという方向に持っていきましょう。
例文
前職では人手不足で、深夜まで残業と休日出勤を続けている状態でした。
人手を増やして業務の効率化を図ってもらおうとしたのですが、実現せず退職する形となりました。
まとめ
素直なことはいいのですが、退職理由は本音と建前があるということを理解していただけましたか?
それは面接でいい印象を持ってもらうためです。
現状を理解すれば、前の園がよくなかったということは理解してもらえるでしょうが、面接会場でそれを理解してもらうのは難しいものがありますよね。
建前をうまく使って、よい就職をしてください。
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